リッチリスト

2025.09.11 12:00

第1位は37歳で資産3兆円、米長者番付「フォーブス400」2025年版最年少の富豪10人

(写真左から)ネイサン・ブレチャージク、ブラッド・テネフ、マーク・ザッカーバーグ(Getty Images)

4. エドゥアルド・ビバス(39)

資産額:38億ドル(約5600億円)|資産の源泉:マーケティングソフト、モバイルゲーム

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高校を中退したビバスは、その後の3年間、倉庫で袋詰めの作業員として働いた後、企業向けのターゲティング広告のビジネスを立ち上げた。彼は、AIを使って求職者と企業をマッチングするサイトBright.comを創業し、2014年にLinkedInに売却した。さらに、マーケティング会社Social Hourを共同創業し、2012年に5150万ドル(約76億円)で売却した。Social Hour売却後、当時の共同創業者2人が新たにAppLovin(アップラビン)を立ち上げると、ビバスは2018年に初期投資家兼取締役としてこれに参加した。現在、彼はAppLovinの株式を約2%保有しており、その価値は35億ドル(約5100億円)に上る。

3. ルーカス・ウォルトン(38)

資産額:398億ドル(約6兆円)|資産の源泉:ウォルマート

ウォルマート創業者サム・ウォルトン(1992年没)の孫であるルーカスは、2005年に父ジョン・ウォルトンが飛行機事故で亡くなった際、遺産の約3分の1を相続した。幼少期にがんを克服した経験を持つ彼は、ウォルマートや、一族が経営するアーベスト銀行グループ(運用資産270億ドル、約4兆円規模)に出資している。ただし、どちらの会社の経営にも関わってはいない。ルーカスはその代わりに、2021年に自身で設立した持続可能性を重視する投資会社Builders Visionを通じて、これまでに30億ドル(約4400億円)以上を投資している。

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2. ブラッド・テネフ(38)

資産額:58億ドル(約8500億円)|資産の源泉:株式取引アプリ

ブラッド・テネフ(Photo by Jesse Grant/Getty Images for Breakthrough Prize)
ブラッド・テネフ(Photo by Jesse Grant/Getty Images for Breakthrough Prize)

テネフは、スタンフォード大学で数学を学んだ仲間で本ランキングの6位に入ったバイジュ・バットと共に、手数料無料の株式取引アプリRobinhood(ロビンフッド)を2013年に共同創業し、現在はCEOを務めている。同社のアクティブ口座数は2600万件に達し、チャールズ・シュワブの3700万件に迫っている。これはメリルリンチの6倍の規模だ。Robinhoodの収益の3分の1以上は暗号資産が占めており、クレジットカードやIRA(個人退職勘定)などの新商品の投入も進めている。キャンターフィッツジェラルドのマネージングディレクター、ブレット・ノーブラウフはRobinhoodを「何でも取引できる魅力的なプラットフォーム」と評している。

1. エドウィン・チェン(37)

資産額:180億ドル(約3兆円)|資産の源泉:人工知能

マサチューセッツ工科大学(MIT)で数学・コンピューターサイエンス・言語学を学んだチェンは、その後Google、Facebook、Twitterといった大手で機械学習に携わった。しかしAIに必要な高品質なデータが不足していることに不満を抱き、2020年にSurge AIを立ち上げた。同社は創業以来の5年間で外部資金を一切入れずに、年商10億ドル(約1500億円)を超える規模に成長した。フォーブスは同社の評価額を240億ドル(約4兆円)と推定しており、チェンの持ち分の75%は180億ドル(約3兆円)に相当する。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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