リッチリスト

2025.09.11 12:00

第1位は37歳で資産3兆円、米長者番付「フォーブス400」2025年版最年少の富豪10人

(写真左から)ネイサン・ブレチャージク、ブラッド・テネフ、マーク・ザッカーバーグ(Getty Images)

8. ダスティン・モスコヴィッツ(41)

資産額:120億ドル(約2兆円)|資産の源泉:Facebook

advertisement

モスコヴィッツは2004年、当時のルームメイトだったザッカーバーグと共にFacebookを立ち上げた。プログラマーとして同社の成長を支え、最高技術責任者(CTO)にまで就任した彼は、ザッカーバーグよりわずか8日年下だ。

2008年の退社後は、ワークフローソフト企業Asana(アサナ)を共同創業し、2020年に上場させた。妻のキャリ・ツナと共に運営するGood Ventures財団は80億ドル(約1兆円)の資産を持ち、これまでに約39億ドル(約5700億円)を寄付した。その寄付の対象は、生物兵器や感染症の拡大防止などを目的とするバイオセキュリティ分野から、効果的利他主義の運動まで多岐にわたっている。

7. ブライアン・ヴェントゥーロ(40)

資産額:42億ドル(約6200億円)|資産の源泉:クラウドコンピューティング

advertisement

ヴェントゥーロはCoreweave(コアウィーブ)の共同創業者で、最高戦略責任者を務めている。暗号資産のマイニング事業として始まった同社はその後、AIクラウドインフラの急成長企業に変貌し、ブロックチェーンや生成AI企業向けに高性能コンピューティングを提供している。ヴェントゥーロはCoreweaveの株式の約7%を保有している。同社は3月に上場すると、時価総額が500億ドル(約7兆円)近くまで膨らみ、ヴェントゥーロをフォーブス400へと押し上げた。

6. バイジュ・バット(40)

資産額:60億ドル(約8800億円)|資産の源泉:株式取引アプリ

バイジュ・バット(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)
バイジュ・バット(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)

NASAで働いたインド系移民の科学者を父に持つバットは、英語が第二言語で経済的に余裕のない家庭で育ったという。その後2013年に、ブラッド・テネフと共に株式取引アプリ「Robinhood(ロビンフッド)」を共同創業した。同社は、2021年のコロナ禍による「ミーム株」ブームの最中に上場した。バットは、2020年までテネフと共同CEOを務めた後に、チーフ・クリエイティブ・オフィサーに転じ、2024年に経営から退いたものの、現在も取締役に残り、6%の株式を保有している。

Robinhoodの株価は、暗号資産関連の取引増や、高利回りの普通預金口座など新商品の投入を追い風に、過去1年で約400%急騰している。Robinhoodの売上高は2024年に30億ドル(約4400億円)に達していた。

5. ジョシュア・クシュナー(40)

資産額:52億ドル|資産の源泉:ベンチャーキャピタル

ジョシュア・クシュナーと妻のカーリー・クロス(Photo by Christopher Polk/WWD via Getty Images)
ジョシュア・クシュナーと妻のカーリー・クロス(Photo by Christopher Polk/WWD via Getty Images)

クシュナーは不動産王の一族に生まれ、強力な人脈に恵まれている。妻はモデルのカーリー・クロスで、イヴァンカ・トランプの夫であるジャレッド・クシュナーを兄に持つ。クシュナーは、自身で立ち上げたベンチャーキャピタルのThrive Capital(スライブ・キャピタル)で地位を築き、本ランキングに名を連ねている。同社は155億ドル(約2兆円)超の資産を運用し、StripeやOpenAIなどの成功した企業を支援してきた。

次ページ > 最年少富豪4位から1位

翻訳=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事