アップルは、クパチーノで開催した発表会「Awe-Dropping」で、iPhone 17およびiPhone 17 Proシリーズとともに、長らく噂されてきたiPhone Air(iPhone 17 Airではない)を発表した。その薄さは噂どおりで、機能面の制約は想定の範囲内ではあったものの、驚くほど高性能だ。
iPhone Airは、厚さわずか5.64mm、重さ165グラムと極めて薄く、そして軽い。現代のスマートフォンの多くは170グラムを超えるため、この薄型軽量デザインに6.5インチのディスプレイを搭載したことは、業界にとって新しい試みといえる。しかし、999ドル(税込15万9800円)のスマートフォンに背面のカメラが1つしか搭載されていないという点もまた異例だ。
iPhone Airは薄く、軽く、そして堅牢
前述のとおり、iPhone Airの厚さはわずか5.64mmだ。iPhone 17は7.95mm、iPhone 17 Proは8.75mm(サムスンのGalaxy Z Fold 7よりわずか0.15mm薄い)となっている。最も近い競合製品であるサムスンのGalaxy S25 Edgeの厚さは5.8mmである。その結果、アップルiPhone Airは現在市場で最も薄いフラッグシップスマートフォンとなっている。
この薄さは、当然ながら耐久性への懸念を招く。アップルは発表会でデザインの詳細を説明する際にこの点に言及した。堅牢性を高めるため、チタン製フレームを採用し、前面にはCeramic Shield 2、背面にはCeramic Shieldを搭載している。アップルによれば、これまでのどのiPhoneよりも耐久性が高いとのことだ。
iPhone Airは、ProMotionテクノロジーを採用した120Hzリフレッシュレートの6.5インチOLED Super Retina XDRディスプレイを搭載している。屋外でのピーク輝度は3000ニトに達し、省エネルギーのために1ニトまで下げることが可能である。Ceramic Shield 2により、7層の反射防止コーティングが施され、耐擦傷性は従来比で3倍向上している。さらに、IP68等級の防塵・防水性能も備えている。iPhone Airは薄型軽量でありながら、少なくともスペック上は耐久性で妥協していない。
スマートフォン史上最速のCPU
正式発表前、筆者はiPhone Airの性能をベースモデルであるiPhone 17と同等と予想していた。しかし実際には、iPhone 17 Proおよび17 Pro Maxと同じプロセッサであるA19 Pro SoCを搭載している。アップルは、これが「スマートフォン史上最速のCPU」であり、従来のチップよりも電力効率が高いと主張している。また、Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応するN1チップ、さらに高速で効率的なC1X 5Gモデムも組み合わされている。


