もし朝が慌ただしく、集中できず、バランスを欠いていると感じるなら、その原因は1日の始め方ではなく、終わり方にあるのかもしれない。夜のルーティンは、あなたが思っている以上にキャリアの成功に影響を持っている。朝の始め方がどうであれ、生産的になり、成功を収めたいのなら、キャリアの専門家は「翌日の生産性を高め、キャリア成功を保証する夜の必須5項目」を取り入れるべきだと助言している。
キャリアの成功をもたらす、5つの夜のルーティン
スケジュールは道標のようなものだ。仕事を“構造化”する(仕事の段取りを決める)ことで、自分自身をコントロールできている感覚を持ち、道を外れず、普段なら疎かにしてしまうような行動も実行できるようになる。しっかりとしたスケジュールを持たなければ、仕事中に気が散ってしまい、期限を守れなかったり、夜遅くまで働かざるを得なくなる可能性がある。
すでに気づいているかもしれないが、あなたとビリオネアの違いは、彼らは寝る時間も起きる時間も自分で自由に選べるということだ。労働者の多くにはそのような贅沢はなく、寝る時間や朝の起床時間を自分の思い通りに決めることはできない。
しかし、研究によれば、“構造化”は自己調整や仕事のストレス緩和に役立ち、生産性やキャリア成功に寄与することが示されている。ここでいう“構造化”は、仕事や生活の段取りをあらかじめ決めて、習慣として組み立てること、ルーティン化することといった意味合いだ。
そのため、翌日の仕事を良い形で始めるには、夜を構造化することが重要だ。十分な睡眠、定期的な運動、健康的な栄養、マインドフルネスといった古典的な習慣は、時代が変わっても色あせることはない。
Coastal Detox of Southern Californiaに所属し、依存症回復の専門家で医療提供者のマイケル・マルコプロス博士によれば、人は構造、意図、明確さを持つことで人生を立て直すことができるという。燃え尽き症候群と闘っている人も、浅い眠りとそれによる低いエネルギーという悪循環に悩む人も、神経科学とホリスティックな健康に根ざした、いくつかの意図的な夜の習慣こそがそれを打破するための鍵だとマルコプロスは語る(編注:ホリスティックとは、心・体・環境を一体として捉えること)。これは心を落ち着け、より良い睡眠と明るい朝を導くシンプルで効果的な方法である。
「私はCoastal Detox of Southern Californiaの主任医師として、人々が健康を最適化する力を持てるよう支援することに情熱を注いでいます。その基盤には健全な睡眠が欠かせません」とマルコプロスは話す。「私の視点からいえば、定着しやすい習慣とは、シンプルで即効性があり、既存のルーティンに簡単に組み込めるものです」。
マルコプロスが提示するのは、神経科学に裏付けられた「5つの実践的な夜のルーティン」だ。これらを実践することで、心を落ち着け、睡眠を改善し、翌朝を集中力とバランスを備えた状態で迎えることができるだろう。



