サイエンス

2025.09.10 12:30

蚊に刺されやすいのは「ビールを飲む人」 オランダの研究が示唆

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これらの結果はすべて、においに関係している。蚊は人間の集団を見つけると、においを基に誰を刺すかを決める。だが、蚊が具体的に何を好んでいるのかは、これまでのところ解明されていない。蚊はビールを飲む人を好むが、ホル准教授はアルコールそのものが蚊を引き寄せるわけではないと考えている。同准教授はオランダのラジオ番組の対談で、「当然のことながら、アルコールを飲めば行動が変化する」と指摘。「ローランズのような音楽祭では、アルコールを飲んだ人たちは(飲んでいない人たちより)熱狂的に踊っている可能性があり、それによって体臭が変化していることもあり得る」と説明した。

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ローランズは、創造的な実験を定期的に支援している。例えば、音楽と痛みに対する耐性との関連性を調査した実験もここで行われた。同音楽祭では、双方向型の研究を実施することが推奨されている。これは来場者に科学への関心を促す手段であると同時に、この特殊な環境を活用するためでもある。

他方で、この種の音楽祭はビール好きが集まる格好の場所ではあるものの、こうした場所で調査を行うことには欠点もある。問題の1つは、この種の音楽祭に参加する人々は全体的に若く、恐らく平均的な人口より健康であるという点だ。蚊の行動の真相に迫るためには、こうした催しの場以外でも実験を行う必要がある。

今回の実験は、どんな人が「蚊を引き寄せる体質」なのかについての決定的な結論を示したわけではないが、今後の研究に手がかりを与えた。今回の結果を踏まえ、シャワーを浴びて日焼け止めを塗れば、蚊を寄せ付けないかもしれない。残暑がまだしばらく続くであろう今この時期に、試してみる価値はあるだろう。

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forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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