6. サイバー回復力のある文化を構築する
・サイバーセキュリティはチーム一丸となって取り組むべきものである。従業員を「第一の防衛線」と位置づけ、その役割を果たせるよう後押しする必要がある
・定期的なトレーニング、フィッシングシミュレーション、意識向上キャンペーンを実施する
・サイバーセキュリティを、単なるコンプライアンスのチェックリストではなく、企業文化の一部とすること
7. テスト、演習、そして繰り返し
・インシデント対応計画は、文書化するだけでなく、実践的に訓練されるべきである
・経営陣や部門横断的なチームと共に、机上演習を実施する
・サイバー攻撃のシナリオの下で、サプライチェーンの回復力と事業継続性をテストする
8. 協力して情報を共有する
・業界ごとのISAC(情報共有・分析センター)に参加する
・政府機関や信頼できるベンダーとのパートナーシップを構築する
・サイバー空間における戦いは非対称である。協力こそが、その競争条件を対等にする助けとなる
9. 人材不足の問題に取り組む
・世界的なサイバーセキュリティ人材の不足は続いている
・従業員のスキルアップを図り、多様な人材を採用し、専門能力開発に投資する
・技術的な専門知識と、ポリシーやビジネス感覚を融合させた学際的なスキルを奨励する
10. グローバルに考え、ローカルに行動する
・サイバー脅威に国境はないが、規制は国や地域によって異なる
・事業を展開する各地域におけるデータプライバシー法、サプライチェーンのリスク、規制要件を理解する
・機敏性を維持しつつ、コンプライアンスに積極的に対応し続けること
結び
サイバーセキュリティ対策は、必ずしも手に負えないものではないが、集中力、リーダーシップ、そして投資を必要とする。成功する企業とは、サイバーセキュリティをコストセンターとしてではなく、信頼と成長を支える戦略的な推進力として認識する企業だ。
この虎の巻の目的は、今日から行動に移せる実践的なフレームワークを提供することである。セキュリティをリーダーシップの意思決定に組み込み、回復力に投資し、AIや量子コンピューティングといった新たなテクノロジーに備えることで、組織はこのデジタル時代を生き残るだけでなく、繁栄することができる。


