欧州展開を本格化、ウーバーとの約440億円規模の提携で事業を多角化
ルーシッドはさらに、欧州での最大の展開に乗り出し、IAAミュンヘンで欧州市場向けのグラビティの受注を開始する準備が整ったと発表した。
「来年には市場をさらに拡大し、倍以上に増やす予定だ。また、現在の直販モデルだけでなく、一部の市場には輸入業者を通じて参入し、さらに別の市場では代理店として機能するディーラーを設置する」とウィンターホフは説明した。
ルーシッドは、小売市場にとどまらず事業の裾野を広げており、先日は配車サービス大手のウーバーとの間で3億ドル(約441億円)規模の投資契約を締結した。同社はこの契約で、グラビティのアーキテクチャを基盤にしたロボタクシーを製造し、ウーバーの配車プラットフォーム上で運用する計画だ。
両社は9月4日の発表で、最初のロボタクシーが2026年後半に米国の「主要都市」で稼働を開始する予定だと明らかにした。
今後は価格帯を引き下げる方針を示すも、高級ブランドの立ち位置は維持
一方でウィンターホフは、従来のガソリン車からEVへの移行に懐疑的な見方が根強いことを十分認識しており、EV販売が増加しているものの、そのペースは業界が期待したほど速くはないと認めている。しかし彼は、低価格EVの生産を発表したフォードや、無駄をそぎ落とした低価格EVで普及を狙う新興企業のSlate(スレート)などの他社の動きを踏まえ、ルーシッドが今後、当初は10万ドル(1470万円)以上だった価格帯を引き下げていく方針を示した。ただし「高級ブランド」の立ち位置を離れるつもりはないという。
「現状の中型モデルの価格は7万ドル(1029万円)からだが、今後は約5万ドル(735万円)前後に引き下げる予定だ。ただしプレミアム市場に留まる方針は変わらない。我々は競争が激しいことを理解しており、今後も続くと見ている。それでも製品は優れており、この領域で十分に戦えると考えている」とウィンターホフは語った。


