暗号資産

2025.09.09 09:30

FRBの独立性懸念で揺らぐドル 強まる金騰勢、ビットコインも新たな「安全資産」狙う

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ビットコインが金に代わる世界の安全資産になるのではとの懸念も出るなか、金産業の国際的な業界団体であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、デジタル化された金の開発を進めている。

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WGCのデビッド・テイト最高経営責任者(CEO)は英紙フィナンシャル・タイムズに、「金のデジタルレイヤーの標準化に取り組んでいる。そうすることで、ほかの市場で使われているさまざまな金融商品を、今後は金市場でも使えるようにしたい」と明らかにした。

銀行業界出身のテイトは「わたしの目標は、金に対する世界の資産運用者たちの見方をがらりと変えることだ」と意欲を示している。

希少で、政府にも企業にも依存しない資産を求める投資家の間で、ビットコインが金を追い越すのではないかという懸念をさらに高めているのが、ビットコインETFの急速な成長だ。現物ビットコインETFは2024年初めに登場したばかりなのに、その運用資産残高(AUM)はすでに金ETFにほぼ並んでいる。

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金融市場の調査会社ビスポークはX(旧ツイッター)に「“デジタルゴールド”ETFのAUMがフィジカル版を追い越すまであとどれくらいだろう? ビットコインETFの運用資産は金ETFに迫っている」と投稿し、金ETFのAUMが現在およそ1800億ドル(約27兆円)、ビットコインETFがおよそ1500億ドル(約22兆円)に達しているというデータを引用している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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