キャリア

2025.09.10 12:00

やる気がないまま働く「クロックボッチング」、なぜ増えている? 4つの危険信号と対策

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従業員のクロックボッチングを示す4つの危険信号

クロックボッチングは生産性を装っているため、感知するのは難しいかもしれない。だが、人材採用ソフトウェアToggl Hire(トグル・ハイヤー)のCEOで人事の専門家であるアラリ・アホは、企業にとってクロックボッチングの初期兆候を認識することは非常に重要だと主張する。

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「管理職がこのような赤信号をわずかな業績の落ち込みとして片付けてしまうと、やる気の喪失がチーム全体に静かに広がっていくリスクがある」とアホは警告する。「クロックボッチングに早期に対処することは単に生産性を守るだけでなく、企業文化や士気、ひいては定着率を守ることにつながる」。

クロックボッチングはより深刻な意欲の喪失のシグナルであり、静かな警告サインだとアホは指摘する。アホは人事部門のリーダーや管理職がクロックボッチング状態の従業員を特定するのに役立つ4つの赤信号を紹介している。

1. 従業員は出社しているが、実際にはほとんど作業していない。メッセージの返信は早く、活発に見えるが、実際の成果物は少なかったり遅かったりする

2. 自発性やプロフェッショナルとしての成長が減退している。従業員が新規プロジェクトに自発的に参加しなくなったり、能力開発の機会を追求しなくなったりするとやる気の喪失を表している

3. ミーティングでの貢献度が低下する。かつては積極的に発言していたチームメンバーが有意義な意見を述べず、うなずくだけの受動的なオブザーバーとなる

4. 他の従業員が穴埋めをするとき、チームの雰囲気が悪化する。同僚は自分の負担が増えたことに気づき、それが憤りを生み、士気を低下させる

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クロックボッチングが増えている背景

キャリアの専門家は、クロックボッチングはより大きな問題があることの表れで、従業員の怠慢や労働から逃れようという意図ではないとみている。むしろ、やる気をなくし、士気が低下し、燃え尽きることが多い。実際、オンライン学習プラットフォームMoodle(ムードル)の調査データでは、米国の労働人口の66%が今年、何らかのバーンアウトを経験していることが示されている。

データでは若い世代でバーンアウトを経験する人が著しく多いことが示されている。18〜24歳の81%、25〜34歳の83%がバーンアウトの経験があると回答しているのに対し、55歳以上ではその割合は49%にとどまっている。すべての年齢層が挙げるバーンアウトの主な理由は以下の通りだ。

・24%は仕事量が勤務時間で終わらせられるものではないという理由でストレスを感じている

・24%は仕事を適切にこなすのに十分なリソースやツールがないと答えている

・20%は景気の悪さが職場でのウェルビーイングに影響していると指摘している

・19%は業界の人手不足のために仕事を抱えすぎてストレスを感じている。

また、従業員のAIを受け入れる意欲も明らかになった。

・Z世代の27%は将来自分の職務の一部がAIツールに取って代わられるかもしれないと懸念しており、この割合は年配者の3倍にのぼる(55歳以上の従業員では8%)

・Z世代の24%がAIに最も前向きであり(55歳以上の従業員では13%)、AIツールは非常に役に立ち、生産性も向上すると考えている

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翻訳=溝口慈子

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