iPhoneのSafariなら、設定ですぐに防止できる
さて、もしあなたがiPhoneでグーグルとやり取りしているなら、プライバシー上の懸念からSafari(サファリ)を使い、グーグル独自のChrome(クローム)ブラウザを避けていたとしても、フィンガープリントが残されている。しかし、アップルはiOSでこれに対抗し、グーグルが望むような動作を阻止しようとしている。そして、あなたはこの機能を今すぐ有効にし、この侵襲的な新しい追跡によって失われたプライバシーの一部を取り戻せる。
iOS 26では「すべてのブラウズ」がデフォルトに
iPhoneのSafariの設定で、「詳細」の項目を見ると、「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」という選択肢がある。最新版のiOS 18.6.2でこの設定を行うと、デフォルトでは「プライベートブラウズ」として利用することになる。一方、もうすぐリリースされるiOS 26では「すべてのブラウズ」がデフォルトになる予定だ。アップリは同社サイト上で詳しく説明しているので、確認しておくといいだろう。
この設定は、本物のデータを隠すために大量の無意味なデータ、いわゆるチャフ(おとり情報)を送り出すことでフィンガープリンティングを混乱させ、トラッカーが何億ものデバイスの中からあなたのデバイスを特定することを、不可能ではないにせよ、困難にする。
これは重要なことだ。なぜなら、Safariはオプトアウト(拒否)が可能なトラッキング・クッキーをブロックするが、フィンガープリンティングは広範かつ密かに行われ、オプトアウトすることができないからだ。ある規制当局が警告するように、これは「公正な追跡手段ではなく」、人々が「自身の情報がどのように収集されるかについての選択と管理能力を低下させる」可能性が高い。
奇妙な動作を引き起こす可能性はあるが、防止する設定を推奨
理論上、この設定をすべてのブラウジングで有効にすると、ウェブ利用中に何らかの奇妙な動作を引き起こす可能性があるが、筆者はこれまでそのような事態には出会っていない。今すぐその変更を行うことを推奨する。これはSafariに限った話なので、フィンガープリンティングは他のアプリ、プラットフォーム、デバイスでも使用されていることを忘れてはならない。そしてそれは今や、スマホやコンピューターだけでなく、スマートテレビやゲーム機も意味するのである。
日常生活を送る上で、心に留めておきたい。


