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2025.10.02 11:00

インターフェースは“調整”の時代へ。体験共有「BodySharing」の第一人者が語る、人間とスマホの行方

最新機能が次々に搭載されるスマートフォン。Samsung Galaxy Z Fold7のような最先端デバイスによって、私たちの思考や行動はどんな影響を受けるのか。テクノロジーを通じて他人と感覚を共有できる「BodySharing」(ボディシェアリング)を生み出した工学者・玉城絵美と考える、人間の情報の「インターフェース」たる、スマートフォンとの付き合い方。


「BodySharing」とは、ヒトの身体情報をコンピュータと相互伝達し、他の人やロボット、キャラクターと体験を共有する概念と技術、それを実現するインターフェースである。

この先駆的な研究を提唱・推進してきたのが工学者の玉城絵美(以下、玉城)だ。琉球大学工学部や東京大学大学院工学系研究科で教授として教育・研究に携わりながら、その成果を社会に実装するスタートアップH2L(エイチツーエル)を率いている。

研究や事業の成果は、筋肉の動きや力加減をユーザーに入出力する「UnlimitedHand」(アンリミテッドハンド)をはじめ、全身の感覚をアバターやヒューマノイドロボットと共有する段階にまで達している。

この「カプセルインタフェース」と呼ばれる製品は、筋肉の動きや力加減を検知してロボットやアバターに伝え、視覚情報や聴覚情報とあわせて双方向にやりとりすることを通じて体験を共有できる。ヘッドセットやグローブといった特別なウェアラブル端末を必要とせず、カプセルに座るといった自然な姿勢で利用可能な点が特徴だと玉城は語る。

「『カプセルインタフェース』を用いれば、遠隔地にいるロボットと感覚を結び、あたかも自分が現場にいるように体験することができます。社会実装としては、詳細は控えますが、工場や農業、オフィスワークで導入が始まっています。今後の展望としては、外出が難しい人が自宅にいながら登山を体験したり、遠隔地にいても地域の文化や活動に触れたりできるといったように、スポーツや観光などの場面で、一般の人々に体験共有を開放する段階へと進めていきたいと考えています」

インターフェースの進化で、人は世界を広げていった

「BodySharing」の技術は、感覚のやり取りを可能にする他者との接続点「インターフェース」として機能し、人々の行動や体験の範囲を拡張していく試みだといえるだろう。

玉城は「人間の視点や行動の結果による思考は、私たちの情報の入出力操作によって大きく変わることが、研究によってわかっています」と語る。その変遷は、「分断からの解放の歴史」ととらえることができる。

「手紙、印刷、ラジオ、テレビ、電話、そしてスマートフォン──新しいインターフェースが現れるたびに、私たちが見る世界は拡張されてきました。かつては自分の村の出来事しか知らなかった時代から、今や世界のニュースや報道の違いを知る時代になった。場所や時によって触れる情報が分かれていた時代から、スマートフォンによってその垣根を超えられる時代へと変わってきたのです」

情報の分断が起きにくくなり、誰でも膨大な情報が扱えるようになった現代。情報との向き合い方が問われるなかで、玉城が重視するのは「シーンによって情報量を調整する」ことだ。

「例えば、瞑想中は情報を遮断した方がいいですし、ビジネスシーンでは逆に多くの材料に触れる方が新しい判断につながる場合もあります。だからこそ、デバイスインターフェースから出される情報量は、場面ごとに調整できた方がより使いやすい。

情報量をどう扱うかによって、日常の行動や思考の幅が変わり、集中や判断の質にも大きく影響します。そう考えると、画面上での情報レイアウトやUI(ユーザーインターフェース)の設計は非常に重要です。さらに、端末の重さやキーボードの反応速度といった“手触り”の要素までもが、使い手の意識や行動を左右し得るのです」

「大画面」と「AI」は、人間の何を変えるのか

2025年8月1日に発売された横開き折りたたみスマートフォンの最新モデル「Samsung Galaxy Z Fold7」は、折りたたんだ状態では片手で扱え、開けば約8.0インチの大画面で作業できる。いわばデバイスインターフェースの大きさを自在に切り替えられるモデルだ。前モデルから重量は約239gから約215gと軽くなり、厚さも約12.1mmからバータイプの一般的なスマートフォンと変わらない約8.9mmへと薄くなった。

情報の入出力が自在に調整できる点で、玉城の評価も高い。

「折りたたんだ状態ではピンポイントで情報を取得でき、大画面では情報の全体像を直感的に把握することが可能ですよね。さらに大画面を2分割、または3分割することで複数の情報源を同時に比較することもできる。画面サイズを変えられるということは、ユーザーが1台のデバイスで、『細部を即座に判断する視点』と『全体を眺める視点』を同時に得られるということ。しかもその視点を自在に切り替えられる。これは意思決定の速さも質も大きく左右する可能性がありますね。ビジネスにおいて競争力そのものにつながるんじゃないでしょうか」

Samsung Galaxy Z Fold7は画面サイズの切り替えがデバイスひとつで自由に行える(写真提供:サムスン電子ジャパン)
Samsung Galaxy Z Fold7は画面サイズの切り替えがデバイスひとつで自由に行える(写真提供:サムスン電子ジャパン)

玉城は、画面分割とAI活用によって性質の異なるマルチタスクが同時に行える点にも着目。工学者であり教授、さらにスタートアップ企業の創業者でもある玉城は、多くのプロジェクトを同時並行で抱え、常に複数のデバイスを使い分けている。こうした生活を送っているからこそ、その効果を実感できるようだ。

「画面を2分割した場合、片側でAIに動画や記事を要約させながら、もう片側で自分の原稿を執筆したりメモを整理したりできる。または、画像を解析させつつ、その結果を基に考察をまとめることもできる。これは、1台のデバイスで、大量の情報を並列で処理していけるということです。AIの次の処理を待つ間に、前の結果を整理したり、原稿執筆や考察を進められるのは大きな利点です。AIの次の処理を待つ間に、前の結果を整理したり、原稿執筆や考察を進められたりできるのは大きな利点です。大画面とAIの組み合わせは、『考える・まとめる・創造する』という流れを一台で効率的に完結できる環境をつくり出せると実感できます。大画面時の文字入力にラグがなく、PCに近い感覚のキーボード操作も魅力ですね」

また、Samsung Galaxy Z Fold7には記事や動画をAIが自動で要約する機能も搭載されている。

「従来は倍速再生で情報を詰め込むことが流行しましたが、Galaxy Z Fold7では必要な情報をAIが抽出して提示してくれる。その分、余った時間を休養や創造的作業に充てられる」と玉城は語る。
情報過多の時代に、AIが最初に情報を整理し、ユーザーが本質的な判断に集中できる設計は、Samsung Galaxy Z Fold7ならではの強みといえるだろう。

「従来は倍速再生で情報を詰め込むことが流行しましたが、Galaxy Z Fold7では必要な情報をAIが抽出して提示してくれる。その分、余った時間を休養や創造的作業に充てられる」と玉城は語る。

情報過多の時代に、AIが最初に情報を整理し、ユーザーが本質的な判断に集中できる設計は、Samsung Galaxy Z Fold7ならではの強みといえるだろう。

工学者/H2L 代表取締役/琉球大学工学部教授/東京大学大学院工学系研究科教授 玉城絵美
工学者/H2L 代表取締役/琉球大学工学部教授/東京大学大学院工学系研究科教授 玉城絵美

ユニークさを引き出すのに、誰でも使える。「ちょっとズルい」スマートフォン

玉城は、Samsung Galaxy Z Fold7の設計思想を「AI活用を前提とした次世代デバイス設計の見本」と評価する。

「Samsung Galaxy Z Fold7は、最初から『AIと連動する』前提で設計されています。音声の文字起こしやノイズ除去、要約などの処理が、複数アプリを経由せずワンクリックで実行できる。AIに詳しくない人でも自然に使いこなせるように設計されている点がすばらしいと思います」

AIを前提としたUIやハード設計を施し、ビジネスに必要な「考える」「まとめる」「創造する」といった行為が1台に集約された新たなスマートフォンの登場で、人はどう変わるのか。玉城はこのように分析する。

「Galaxy Z Fold7 のような新しい視座や行動を促すインターフェースが、新しい視点、思考、行動を生んでいくとすると、人間の価値は、仕事や生活を含めて、人生をどう楽しむか、そのユニークさに出てくるのだと考えます。私たちが日常で最も情報を入出力しているのはスマートフォンですから、端末の選択は、今後の自分の行動を選択することと同様の意味をもってくる。もはや、自分自身の未来を選ぶことにつながると思うのです。Galaxy Z Fold7はテクノロジーへの理解度やリテラシーでユーザーを選ばない、さまざま人にマッチする情報の入出力インターフェースだと思います。これまでのユーザーが嫉妬する、ちょっとズルい端末かもしれません(笑)」

サムスン電子ジャパン
https://www.samsung.com/jp/


たまき・えみ◎H2L代表取締役。琉球大学工学部、東京大学大学院工学系研究科教授。博士。琉球大学工学部卒業後、筑波大学大学院、東京大学大学院を修了。博士号(学際情報学)取得。2012年、H2Lを起業。内閣府や経済産業省のイノベーション関連会議委員のほか、外務省WINDS(女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ)大使、内閣府STEM Girls Ambassadorなどを務める。

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