「ドリームキャストは終わる」でもソフトには光がある
当時のセガは、1998年に発売したゲーム機「ドリームキャスト(ドリキャス)」の不振から、「もうすぐつぶれるんじゃないか」とうわさされていた。そんな会社の株価は、当然下がっていく。
ただ僕は、「ドリキャスを生産中止にしてソフトをソニーのプレステ(プレイステーション)に提供すれば、絶対儲かる」という確信に近い思いがあった。
なぜならドリキャスには、いいソフトがいっぱいあったからだ。それは、実際にドリキャスのゲームをプレイしていた僕だからこそわかることだった。
プレステとの提携こそ、唯一の道
セガはかたくなにソニーのプレステにソフトを流すことを拒否していたけれど、業績を立て直すためには、「それ以外の選択肢は、どう考えてもないだろう」と僕は思っていた。
また、ドリキャスを自分でプレイしているからこそ、「最近、新しいソフトが出なくなってきたな……」という変化も敏感に感じとっていた。
医学生アルバイトの全財産をセガ株に
そこで僕は、1株700円くらいのタイミングで、家庭教師のアルバイトで稼いだ50万円をすべてセガ株に投資した。
ちなみに「医学生」という肩書きがあれば、当時は時給900円がせいぜいだったところ、時給3000円程度で家庭教師のアルバイトができた。
だから、小銭を稼ぐのは、そう難しいことではなかった。広島では「広島大学医学部」の学生が偏差値的にはダントツだったから、家庭教師の需要はすごく多かったんだ。
株価3倍! これが最初の成功体験
セガ株に投資したところ、案の定、ドリキャスからの撤退とプレステへのソフト供給が発表され、株価が一気に3倍以上になった。
これが株式投資での最初の成功体験だ。
最初は「自分がよく知っている会社」から始めよう
最初に投資するなら、たとえばゲームやエンタメ、アパレルなど、自分がよく知っている会社や業界の株を狙ってみてもいいかもしれない。

50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え(たーちゃん著、ダイヤモンド社刊)
たーちゃん◎現役麻酔科医、広島大学医学部卒。大学生時代、元手50万円で株式投資をスタート。2005年に資産1億円達成。リーマンショックでも資産をほぼ減らさずに耐える。2009年、「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングス(2023年上場廃止)の買い増しを続けて主力化。2013年、資産10億円となり、配当金は年3000万円以上と、医師としての収入をゆうに超えるように。その後も割安株主体で守備的な投資をしながら、不況の業種で10倍株候補を見つけて大胆に投資する「分散×集中投資」で資産50億円を超える。2022年がんが発見され、翌年再発。主治医からは「50歳は迎えられても、51歳はわからない」と宣告される。本書で2人の愛娘に向けて自らの投資法を初公開・初指南。 X(@yhdgj675)約3万フォロワー


