暗号資産

2025.09.08 11:30

暗号資産XRPのリップルと米SEC双方が控訴取り下げ、今後5年の動向を探る

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XRPにとって強気のケース

控訴の相互取り下げによる法的明確化は、機関統合にとって大きな障壁を取り除くものだ。リップルのグローバルなリーチと、送金経路のオプション性は、顧客がステーブルコインやフィアット通貨で使い始め、より良い経済性が実現する時にはXRPに移行できるといったことを意味する。

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XRPLのAMM機能は、オンチェーンの流動性を深め、ボラティリティとスリッページを減らし、大量決済やDeFi(分散型金融)統合の手段として、XRPをより魅力的なものにする可能性がある。

米国において現物ETFが始まり、管理ソリューションが拡大すれば、公共主導の取引と並んで、パッシブ投資の流れによって、需要が高まる可能性がある。

XRPにとって弱気のケース

ステーブルコインは、外貨両替が最低限で、ボラティリティが望ましくない送金経路において、XRPより優位に立つ可能性があり、リップルのRLUSDが、ブリッジ資産としてのXRPの一部用途を代替する可能性がある。

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一方で、CBDCのような公共セクターのイニシアチブや、「SWIFT gpi」のような民間セクターのアップグレードが、同等のスピードやコストメリットを提供し、XRPを採用するインセンティブを低下させる可能性がある。

実行リスクも要因の1つだ。XRPLが2024年にAMMをローンチした際には、初期段階で技術的な問題が発生し、プロトコルの修正が必要となった。プラットフォームが高可用性、高セキュリティの決済インフラとなる必要がある場合、これは課題となるだろう。

結論

今後5年間におけるXRPの軌道は、リップル・ペイメントのネットワーク・ボリュームが、フィアット通貨やステーブルコインに対してどれだけ流れるか、そして、ETFを通じた資本市場へのアクセスが実現するかどうかにかかっている。訴訟終了後の状況は、XRPの足場を強固なものにしているが、インフラ上での競争と実行リスクは残っている。

高コストの送金経路での採用が加速し、流動性が改善し続ければ、XRPは、価格上昇と、現実世界での有用性の両方を実現できるだろう。一方、そうでない場合は、取引量は多いが利用者の少ない暗号資産に成り下がる危険性がある。

よく聞かれる質問(FAQ)

今後5年間におけるXRPの価格上昇の原動力は?

2つのテコがある。ユーティリティ・フロー(XRPを介して実際に決済される経路)と、市場アクセス(例えば、現物ETFや機関投資家の管理)だ。両者とも、控訴取り下げ後で、より説得力が増している。

XRPは長期投資に向いているか?

その答えは、視点による。本稿は投資アドバイスの場ではない。もしあなたが、高コストな経路においては、ブリッジ資産による決済が拡大すると信じるなら、XRPは普及する可能性がある。ステーブルコインやCBDCが優勢なら、普及しないかもしれない。

XRPはSWIFTに取って代われるか?

全面的な入れ替えの可能性は低い。より現実的なのは共存だ。XRP決済は、より速く、より安いルートを選択し、SWIFTと銀行が残りを処理する。

XRPの価格は、2030年までにどこまで上昇するか?

予測はさまざまだ。上下どちらの変動もありえる。ファインダーの専門家委員会では、2030年までに平均5.25ドルと予想しているが、ETF、流動性、政策によって、それ以上またはそれ以下という予想もある。1点に絞ったターゲットではなく、牽引力に注目しよう。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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