ヒョンデ(現代)は小型電動SUV「イオニック2」を公開し、欧州のEV市場に攻勢を続ける。同じグループに属するキア(起亜)も、イオニック2と同じプラットフォームをベースにした「EV2」を発表する予定だ。
中国ジーリー(浙江吉利控股集団)傘下のポールスターは、最高出力650 kW(884馬力)、30分以下でバッテリーの充電が完了する4ドアクーペ「ポールスター5」を公開する。ただし、これは中国で生産された車両を輸入することになるため、欧州連合(EU)の市場では関税による追加コストが生じる。

そのポールスターを高性能ブランドとして分離させたスウェーデンのボルボは、3月に発表済みの「ES90」を展示する。セダンをベースに後部にハッチゲートを備えたES90は、フル充電時にはWLTP(世界統一排出ガス・燃費試験規則)テストサイクルで最大700kmの距離を走行可能であるだけでなく、わずか10分間の充電で300kmの航続距離を追加できるという。

ステランティスが約20%の株式を保有する中国のリープモーター(零跑汽車)は、小型EV「B05」を発表する。一方、フォルクスワーゲン・グループに属するスペインのセアトは、高性能車サブブランドのクプラからハッチバックEV「ラヴァル」を出展する(ただし、今回はカモフラージュを施した車両になるという。正式なワールドプレミアは2026年の予定)。

中国最大の自動車メーカーであるBYDは、欧州の自動車文化に対する理解を示すように、ミッドサイズPHEV(プラグインハイブリッド車)「シール6 DM-i」のステーションワゴン版「シール6 DM-i ツーリング」を展示し、このクラスで確固たる地位を築き上げているフォルクスワーゲンの「パサートヴァリアント」を狙い撃つ。



