ビジネス

2025.09.22 10:15

AI時代に人が担うのは“生きるをあそぶ余白”

人間が醸し出す「楽しさ」と「行動力」が未来を拓く

AIが高度な分析や計画立案を担う時代において、私たち人間に求められるのは、まさにこの「余白」をデザインする力、そしてそれを「楽しさ」に変えていく力だと感じています。

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かつて私が市役所に入庁した際、理想と現実のギャップに直面し、希望していた部署には配属されませんでした。しかし、そこで「仕事ではまちの営業マンになれないけど、プライベートでやってしまおう」と決意し、食べ歩きブログを始めた経緯もあります。

この小さな「余白」からのスタートが、「80(はちまる)会」の結成や「八尾グルMESSE」の開催といった大きな「共創」へと繋がっていったのです。今ではこの時の成功体験が様々なコミュニティを形成する中で非常に役に立っています。コスパやタイパも非常に大事ですが、まちづくりは一見、こうしたその時点では非効率な行動や活動にこそ、長期的な生産性を生み出すことにつながります。今ではその時にできたつながりでみせるばやおの中核をになってくれる仲間ができ、FactorISMでは初代の事務局長を務めてくれた山田裕也(ビーダッシュ代表)が支えてくれたおかげで小さいかもしれませんがまちの変化を生み出しているのです。

あの時の共にした成功体験がイメージできるから、一緒にコミュニティを作った経験があるから、今ではみせるばやおの副代表理事にもなってくれ、私のまちづくりを陰ながら支えてくれています。「松尾がいうなら、やるなら」とホントに立ち上げには手を差し伸べてくれるまちづくりのフォロワーでもあります。こうした仲間と共に、フィジカルで体験すること、まちづくりに意志を持ち、目的を創造することはAIにはできないのではないでしょうか。

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AIは合理的な判断や効率的な作業を得意としますが、人々の心に響く感動や一体感、そしてワクワクといった感情を醸し出すことはできません。それは、私たち人間だけが持つ情熱や愛から生まれるものです。

私は、まちづくりに「愛」を、仕事に「夢」を持つことを掲げています。そして、「変態力(柔軟に変化に対応する力)」、「妄想力(理想を信じきる力)」、「行動力」の3つが創造力を生み出すと考えています。

AIが真面目な部分を担ってくれるからこそ、私たちはより自由に「余白」を楽しみ、そこに人間らしい「楽しさ」や「面白さ」を追求し、まちに「彩り」を加えていくことができるはずです。

予測不可能な時代だからこそ、この余白を大切にし、AIと共存しながら、人間だからこそできるわくわくするまちづくりを、これからも仲間たちと共に編んでいきたいと考えています。

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