デジタルネイティブと呼ばれる20代でさえ、検索におけるAIの採用には慎重だ。SEOコンサルティングなどを展開するランクエストの最新の調査によると、20代の67%が従来型検索エンジン(GoogleやYahoo!)を主に使用しており、AI検索(ChatGPTやGemini)を主体とする層はわずか16%にとどまることが明らかになった。

この結果は、生成AIの急速な普及にもかかわらず、検索行動の変化が段階的であることを示している。特に注目すべきは、20代が感情的な好みではなく、明確な用途に基づいて検索ツールを使い分けている点だ。
信頼性への複雑な感情
AI検索の信頼性に関する調査では、31%が「両方とも同程度に信頼できる」と回答した一方で、「従来型検索の方が信頼できる」が26%、「AI検索の方が信頼できる」はわずか8%だった。25%は「わからない/判断できない」と答えており、AI検索に対する慎重さがうかがえる。

長年使い慣れた検索エンジンへの信頼と、AI検索の利便性を天秤にかけながら、ユーザーは自分なりの判断基準を模索している段階にあるといえる。



