なぜ一方は絶滅し、他方は生き残ったのか
先述したように、ロドリゲスドードーは、ロドリゲス島に生息した飛べない鳥だ。ドードーと同じハト科の分岐群に属する近縁種だ。
ドードーと同じく、天敵の少ない環境で進化したため、飛翔能力を失っていた。ずんぐりとした体つきで、大きく重い胴体と、小さな翼のために、飛ぶことはできなかった。草食性で、果実や種子などを餌としていた。
残念ながらドードーと同様に、人間への警戒心が薄く、かつ飛べないことが災いして、人間や外来動物による捕食や生息地破壊には脆弱だった。17世紀にヨーロッパ人入植者が到来し、ネズミ、ブタ、ネコなどの侵入種が持ち込まれたことで、急速に個体数が減少した。ロドリゲスドードーの最後の目撃例は18世紀半ばで、その世紀の終わりまでに絶滅した。
侵入種は、ロドリゲスドードーの卵を捕食し、巣を破壊し、餌を争った。加えて、人間活動による生息地破壊が、その脆弱性をさらに悪化させた。これらの要因が重なった結果、この鳥は絶滅に至った。これは、隔絶した環境で進化してきた種が、人間や侵入種の到来を契機に、そうした脅威に対する生得的な防衛手段を持たないため、いかに急速に消滅し得るかを示す事例だ。
対照的に、現生の生物でドードーに最も近い種とされるミノバトは、準絶滅危惧種に指定されているものの、現代まで生き延びている。彼らは飛翔能力を持っており、広範囲に生息している。彼らの飛翔能力は、捕食者に対する防衛手段としても不可欠であり、ドードーやロドリゲスドードーにはなかった、生存のための決定的な利点となっている。
さらに、ミノバトの生息地は、より険しく、他の動物たちも到達しにくい環境だ。そのことが、人間の活動からある程度身を守るのに役立ってきた。
近縁とされるドードーたちが絶滅に至った一方で、ミノバトは飛翔能力、より広い生息域、そして適応性の高い生活様式によって生き延びているのだ。ただし彼らも、人間の定住や、気候変動による生息地消失で、生存を脅かされている。


