テクノロジー

2025.09.01 15:00

アップルの全iPhoneユーザーに警告 こんなSMSには返信するな

Shutterstock

相手が誰であるかを確認できるまで関わらない

アップルのこの動きは歓迎すべきものであり、FBI(連邦捜査局)やFTC(連邦取引委員会)などからの警告を反映している。すなわち、相手が誰であるかを確認できるまで、不明な差出人からのテキストメッセージには返信したり、その他の方法で関わったりしてはならない、ということである。「どちら様ですか?」と返信しても、本人確認ができるわけではない。

advertisement

FTCは次のように述べている。「携帯電話を持っていれば、おそらく1日に何十回も知人にメッセージを送るために使っているでしょう。その中で、知らない差出人からSMSを受け取ったことはないでしょうか。それはあなたの個人情報や金融情報を盗もうとする詐欺師かもしれません」。

現在のSMS攻撃の規模は、私たちの想像を絶するものであり、攻撃者は文字通り何十億、何百億ものメッセージを送信している。そして、その多くがフィルターを通過して届いてしまう。グーグルとアップルは今、ユーザーの安全性を高めるために行動を起こしている。この設定を必ず有効にしてほしい。そしてそれまでの間、iOS 26のリリースを待たずとも、アップルの警告に耳を傾け、不明な差出人には返信しないようにすべきである。

宅配業者になりすましたSMS詐欺を見破るためのヒント

一方、トレンドマイクロは新たな詐欺SMSに関する警告を発表し、注意すべき点について助言している。これはまさに、アップルの新しいフィルターによってブロックされる種類の攻撃である。

advertisement

「『フェデックス・グラウンド(米国の宅配業者)を名乗り、荷物の配達に失敗したため再配達を依頼する必要があるというSMSを受け取ったことはないでしょうか。注意してください、それは詐欺の可能性が高いです』と同社チームは警告している。」

こうした詐欺が苛立たしいのは、注意すべき点を知っていれば見破るのは簡単で、自動化されたフィルター、特にAIを活用したものであれば容易に検知できるはずにもかかわらず、多くの人が不注意だという点だ。

トレンドマイクロは、数週間後にリリースされるiOS 26に先立ち、iPhoneユーザーが安全を保つのに役立つ、こうした詐欺の「いくつかの共通した危険信号」を挙げている。

・偽の配達通知

・本物に見える偽の配達サイト

・クレジットカード情報の要求

トレンドマイクロによると、最新のフェデックスを騙る詐欺は「一見すると本物のように見えるかもしれませんが、よく見ると、記載されているリンクはフェデックスの公式サイト(fedex.com)には繋がっていないことに気づくでしょう。リンクのいずれかをタップすると、偽のフェデックスのウェブサイトに誘導され、個人情報やクレジットカードの認証情報まで収集される可能性があります」という。

公式の電話番号、ウェブサイト、アプリを使って確認する

FTCは、「テキストメッセージの件名や要求内容にかかわらず、その内容が本物かどうか少しでも疑いがある場合は、メッセージに記載されている情報ではなく、自分が本物だと知っている「公式」の電話番号、ウェブサイト、アプリを使ってその企業に連絡を取るべきです」と述べている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事