仕事でのバーンアウト(燃え尽き症候群)は誰もがどこかの時点で経験したことがあるだろう。心身の疲労や意欲の低下、孤立感に襲われる。だが、ここで重要なのは、活力の低下すべてがバーンアウトに陥ったことを意味するわけではないということだ。単に退屈が忍び寄っているだけということもある。実際、マーケット調査会社OnePoll(ワンポール)の調べでは、米国人のおおよそ半数が週に3回は仕事に飽きていることが示されている。
幸い、退屈はバーンアウトよりも対処しやすい。また、退屈だからといって仕事を辞めるべきというわけではない。自分のやりたいことを見つけ、そのことについて適切な人と率直に話し合うことで充実感を見い出し、ワークライフバランスを実現することができる。この記事では、あなたが仕事に退屈している4つのサインと、それを克服する方法を紹介しよう。
1. 同じ仕事を2年以上している
同じ職務に2年以上就いているということは、たいていの場合、すでに専門知識が身に付いているということだ。特定のタスクやプロジェクトで頼りにされることもあるだろう。ビジネスの細部まで熟知しているため、労力をかけずに問題を片付けることも多い。このような習熟度は強みである一方、行き詰まりを感じる原因になることもある。
仕事量を増やしたいわけではない。ただ、好奇心やハングリー精神を持ち続け、刺激を受け続けたいだけなのだ。自分の仕事に新しい意味を見出すことで、このような退屈と戦える。例えば、新しい同僚の育成を目標にしつつ新鮮な視点を得る、過去のプロジェクトを見直して新しい戦略や解決策を探す、など。
さまざまなツールやプロセス、スキルを探求することで、日常を打破し、再び気持ちを高められる。他部署と提携したり、楽しいアクティビティを率いたりして楽しみを持とう。職務が変わらなくても成長できることを覚えておいてほしい。
2. 上司が異動しない
かなり長い間同じ人の下で働いているだろうか。もしかしたら、上司が次の役職に上がらないために、あなた自身も自分の職務で昇進していないのかもしれない。これにより退屈や落胆を感じるかもしれないが、自分で道を切り開けないということではない。
他のチームでメンターを見つける、全社的なイベント・プロジェクトに参加してさまざまなリーダーシップのスタイルに触れる、会議やオンライン上の集まりや地域の交流会に参加してネットワークを広げたるといったこともできる。ボランティア活動に参加したり、自分でイベントを企画したりすることで新しい人と出会い、興味深いワークハックやトレンド、キャリアの機会を発見できる。
会社での上司の将来はコントロールできないが、自分の将来はコントロールできる。自分の業績と、自分がもたらした測定可能なインパクトを記録して自身の成長にフォーカスしよう。社内であれ社外であれ、適切な機会が訪れたとき、あなたは十分な自信を持って実力を発揮できる。



