2025.08.31 11:00

中国のロボット掃除機メーカーが「ブガッティ」に挑戦状 世界最速の電動ハイパーカーを開発

ドリーミーのロボット掃除機とブガッティ・ヴェイロン(Dreame / Bugatti)

ドリーミーは完全電動のドライブトレインで人々の関心を煽ろうとしているが、その着想の源であるブガッティは今もガソリンエンジンを嬉々として使い続けている。「高級自動車の分野には、本当に聡明な電動ハイパーカーブランドが未だ見当たらない」と、ドリーミーは声明で述べている。「ブガッティやベントレーなどの伝統的な超高級車ブランドが、電動化と知能化の導入に手間取っている間に、ドリーミーは自動車の来たるべき時代において超高級が意味するものを再定義するだろう」

advertisement

少なくとも1000馬力

現時点でドリーミーは目標とする最高出力などの詳細については口を閉ざしているものの、1つだけ確かなことがある。ドライバーの癖や嗜好、感情の状態まで学習し、それに適応するAIコンパニオンが搭載されることだ。また、おそらく四輪駆動で最高出力は1000馬力を超えるだろう。他の中国製EVと同様、ドリーミーのまだ名前がないスーパーカーも、ドライバーが所有するスマートフォンやスマートホームと統合できる設計になる予定だ。

中国のテクノロジー業界情報・研究機関「iyiou(億欧智庫)」によると、ドリーミーはすでにこのプロジェクトのために1000人ほどのスタッフによるチームを立ち上げており、その中にはスマートデバイスと自動車産業の両方における経験を持つスタッフも何人か含まれるという。

ドリーミーはダイソンができなかったことを成し遂げられるだろうか? 英国の掃除機メーカーであるダイソンは2019年、開始したばかりのクロスオーバー型電気自動車の生産事業を早々に打ち切った。だが、ドリーミーの計画がダイソンと同じ轍を踏むことはないだろう。

advertisement

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事