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2025.09.04 08:15

SNSの「中の人」はもう不要か? 企業SNSで嫌われる行動とは

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企業にとって、SNSをどのように運用すべきかは大きな課題の1つだ。そんなSNSの利用実態について、メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニーが12歳から60歳以上を対象に調査を実施し、その結果を公開している。

それによると、10代・20代の若年層は、平均4.7個のSNSアカウントを保有し、目的別に複数のSNSを使い分けていることが明らかになった。例えば、「趣味や興味関心に関する情報収集」にはYouTube、「気になる商品・サービスの情報収集」にはX(旧Twitter)、「暇つぶし」にはTikTokといった具合だ。

また、全年齢を対象に企業やブランドのSNSに対するイメージを尋ねたところ、「うまく活用していれば好印象」と33.8%の人が回答しトップ。「昨今では当たりまえ」「情報がスムーズに手に入り、便利」と続いている。企業SNSは、ただ運用しているだけではなく、ユーザーにとって価値ある情報を提供できているかが評価の基準となっているようだ。

一方、企業のSNSアカウントのフォローを外した理由として、どのSNSでも「期待する情報が得られない」が上位に挙がった。次いで「投稿頻度が高く、うるさいと感じた」「広告宣伝要素が強すぎる」といった理由が多かった。

また、SNSアカウントの情報発信として、不要だと感じるものとして「運用担当者(中の人)のつぶやき」が40.7%でトップだった。企業によっては「中の人」の存在がうまく機能しているケースもあるため、運用にはさじ加減が必要だろう。前に出過ぎると逆効果になる可能性もある。

企業としては、こうしたSNSの利用実態を踏まえ、各SNSの特性に合った情報発信をしていく必要がある。その際、広告色が強くなりすぎず、ターゲット層に寄り添ってアプローチできる投稿を心がけることが重要だ。「中の人」の出し方にも注意が必要である。

出典:メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニー「SNS利用実態調査2025」より

文=飯島範久

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