3.「理想の1日」の構造を定義しよう
規律をもって生活することやスケジュールを順守すること、決断することは難しい──けれどもこれらを実行してこそ、自由を手に入れられる。
ほとんどの人は、そのための最初の一歩を踏み出せずにいる。1日を構造化することに尻込みして、流れに身を任せたがるのだ。自分は柔軟だと言いながら、1日じゅう何かに翻弄されている。彼らは自分を自由だと思い込んでいるが、実際には囚われの身だ。あなたもそうかもしれない。優柔不断に陥り、そのときたまたま起こったことに気を取られ、ほとんどの時間、ケースバイケースで判断を下してはいないだろうか?
右往左往するのをやめ、どっちつかずの戦略を捨てて、自分の基本となる計画を立てよう。シンプルなことから始めよう。起床時間、業務時間、食事の時間を決めよう。食べるもの、仕事をする場所、そのとき優先することを決めよう。計画はいつでも変更してかまわないが、基礎はきちんと固めておくべきだ。
4.ほぼすべての選択肢を捨てよう
周りの人をがっかりさせないように行動するのは簡単だ。すべてのパートナーシップ、すべてのイベント、すべての機会に、イエスと答えればいい。すぐに電話を取り、自分の思考を相手に委ね、会いたいと言う人全員に、あなたの時間を割けばいい。
難しいのは、非情になることだ。たくさんの選択肢を切り捨て、退路を断って、相手が悲しむとわかっていても、礼儀正しく誘いを断ることだ。
たいていの人は、融通が利かない人物だと思われるのを嫌がる。だが、相手に合わせすぎる人は、都合よく利用されてしまう。「自分がやりたくないこと」を意識していないかぎり、あなたの人生は他の人の優先事項で埋まってしまう。
自分の計画を立て、それ以外のものはすべて無視しよう。WhatsAppのグループを退会し、知り合いがみな出席するとしても、イベントへの参加を辞退しよう。
集中は難しいスキルであり、完璧に習得できている人はほとんどいない。だが、長期にわたって集中を保つことで、それができる人だけがつかみ取れるチャンスが見えてくる。
5.自分が何をすべきかわからないふりをやめよう
混乱した状態でいることは簡単だ。行動に移すにはもっと確信が必要だと自分に言い聞かせつつ、もっと情報を集め、もっと本を読み、もっと動画を見る。しかし心の奥底では、本当に必要なことはもうわかっているはずだ。あなたは認めるのが怖いだけなのだ。認めてしまったら、あとはやるしかないから。
難しいのは、「自分はすでに答えを知っている」と認めることだ。気まずく、不都合で、おそらく高くつくだろう。それでも、答えはそこにある。


