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2025.08.28 14:00

ロシア・ウクライナ戦争から汲み取るべき、来たる「宇宙戦」への教訓

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1. 戦力集中(mass):戦力の集中はもはや個々のプラットフォーム(装備や施設)の大きさや複雑さだけで測られたり、計画・実施されたりするものではない。攻撃力や防御力は、いまでは何百、何千という小型でスマートなプラットフォームによって、さらに効果的に発揮される場合が多くなっている。軍事計画の立案者は、こうしたプラットフォームの即応供給体制を整備・確保する必要がある。その際、生産規模の拡大に向けて現実的な方策を提供できるのは民間のサプライヤーだけだ。

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2. 機動(maneuver):機動はますますソフトウェアによって規定・指示され、接続されたネットワークによって実現されるようになっている。他方、こうしたソフトウェアやネットワークは主要な攻撃対象領域(アタックサーフェス)になっている。ネットワークとそこに含まれるデータの保護は、任務上不可欠な事項として扱わなくてはならない。

3. 奇襲(surprise):奇襲を行うのに高価な最高機密のステルス爆撃機はもう必要ない。普及している商用技術を敵が予期しない形で迅速かつ創造的に活用することで、同じくらい容易に実行できる。

では、これらは宇宙戦との関係でどのような意味を持つか。

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1. 装備数を急増させること(proliferation)は、空、海、とりわけ宇宙において新たな戦略的必須事項である。多数の有用なアセットは少数の精巧なアセットよりも格段に強力だからだ。

2. 戦闘の有効性や効率の革新は、5年前にシンクタンクや研究所、試験施設で行われていたのと同じくらいに、いまでは戦場で兵器を運用する兵士らによって生み出されている。

3. 戦闘の有効性や効率は、ハードウェアの数の多さと同じくらいネットワークとソフトウェアで決まってくる。アクセスしてくるユーザーや機器を信頼しない「ゼロトラスト・アーキテクチャー」や、設計段階から安全性を組み込んだ「セキュア・バイ・デザイン」を通じて、接続されたシステムを保護することは、その技術の資金源が政府か民間かを問わず、すべての防衛サプライヤーの最低限の要件にすべきだ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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