恥ずかしながら、僕自身も20代の頃は、自分の社会集団における位置みたいなものを気にしていました。もちろん今もそれがゼロになったとは言い切れませんが、今は、自分が納得しているかのほうがはるかに重要になりました。
「他人からの見え方」をエネルギー源にできる人もいるとは思いますが、「自分の好きなこと」にエネルギーを投下したほうが最終的にはハッピーになれるんじゃないかなと思います。
若い人はメディアに載ると、それをSNSでうれしそうに書きますよね。僕もそうでした。もちろん、自分の事業を知らない人たちに認知してもらうという目的で戦略的にやるのは否定しません。ただ、自分のことを知っている人にフォローされているSNSで投稿しても、大して認知は広がらない。
それでも、それを投稿する理由というのは、他人に「いいね」って言ってもらいたいからなんですよね。でも、他人からの称賛なんて、虚しいものだなと思います。そんなことに神経を割くよりは、自分が納得できる生き方をするほうがずっといい。
若い人たちへ言いたいのは、Forbes JAPANで表紙や誌面に掲載されたときに、他人からの承認を求めてSNSに投稿する“誘惑”に勝ってみるところから始めてみてはどうか、ということです。
しん・てじゅん◎五常・アンド・カンパニー共同創業者代表執行役CEO。1981年生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタル、ユニゾン・キャピタルに勤務。2007年に認定NPO法人Living in Peaceを設立、代表理事として途上国のマイクロファイナンス支援や国内の困難な家庭環境にある子どもたちへの支援などに取り組む。14年に五常・アンド・カンパニーを設立。21年に日本児童相談業務評価機関を共同設立。


