Netflixは、同社の大ヒット映画『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』が、同プラットフォームにおける史上最多視聴記録を更新したと米国時間8月26日に発表した。同作品は週末に「シングアロング（応援上映）」版の劇場上映を実施して大成功を収めただけでなく、ビルボードの音楽チャートであるBillboard Hot 100でも歴史を作った。
『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』は、2021年公開の『レッド・ノーティス』を抜いてNetflix史上最も多く視聴された映画となり、合計視聴回数は2億3600万回を記録したと同社は説明している。同作は『レッド・ノーティス』より600万回多く視聴され、配信開始からわずか67日でこの大記録を達成したことになる。
『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』は現在、Netflixのトップ10ランキングに10週連続でランクインしており、今週は2540万回の視聴を記録した。さらに32カ国で「最も視聴された作品」リストに入っている。
ビルボードは25日、同作のサウンドトラックから4曲が同時にトップ10入りしたと発表した。これはサウンドトラックとしては史上初めてのことだ。また、同時か否かに関わらず、サウンドトラックから4曲をトップ10入りさせたのは過去に5つの作品しかなく、1995年の『Waiting To Exhale』以来、約30年ぶりの快挙となる。
8月30日付のチャートでは、『Golden』が2度目の首位を獲得し、『Your Idol』が4位、『Soda Pop』が5位、『How It's Done』が10位となっている。
ストリーミング公開から2カ月が経った先週末、『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』は米国などで劇場上演を行い、推定1800万ドル（約26億6200万円）の興行収入をあげ、Netflix作品として初めて全米興行収入1位を獲得した。同作は米国とカナダにある約1700の映画館で限定上映され、推定1100回の上映が完売した。
『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』は6月20日に配信開始した。この映画はK-POPガールズグループのHuntr/x（正体は悪魔ハンター）が、ライバルのボーイズグループSaja Boys（正体は悪魔）に挑む物語を描く。同作品は瞬く間に大ヒットとなり、批評サイトのRotten Tomatoesでは、批評家スコア97％、観客スコア91％を獲得した。レビューの中では「キャッチーなヒット曲」や「まばゆい映像美」が評価されている。
『KPOPガールズ！デーモン・ハンターズ』は米国でNetflix史上最多のオープニング視聴回数を記録した『俺は飛ばし屋／プロゴルファー・ギル2』をわずか2週間で首位から押しのけ、チャートに9週連続でランクイン、そのうち4週で「最も視聴された英語作品」となった。
同作のサウンドトラックは全12曲で構成されており、Spotifyアーティストとしての「KPop Demon Hunters Cast」は月間5180万人のリスナーを抱えている。『Golden』がBillboard Hot 100チャートの首位に立ったことで、歌手のEJAE、オードリー・ヌナ、レイ・アミは、K-POPガールズグループとして初めてHot 100で首位に立ち、さらに女性トリオとしても2001年にデスティニーズ・チャイルドが『Bootylicious』で首位を獲得して以来の記録となった。
また、サウンドトラック作品としての『KPop Demon Hunters』は、7月1日にアルバム・チャートのBillboard 200で8位を記録した時点で、2025年1月25日に8位を獲得した『Wicked』と並ぶ、サウンドトラックトラックとしての史上最高位を記録していた。
