モビリティ

2025.08.28 12:30

1億3000万円の空飛ぶバイク「ボロノート・エアバイク」登場、予約注文を受付中

「Volonaut Airbike」(ボロノート・エアバイク)。ポーランドの発明家であり起業家でもあるトマシュ・パタンの発案によるジェット推進の個人用航空機だ(YouTubeのスクリーンショット)

その卓越した設計と機能にもかかわらず、エアバイクにはまだ制約がある。搭乗者の体重は210ポンド(約95kg)までで、最高速度は時速63マイル(約101km)だ。10分間の飛行では明らかに遠くへは行けないため、観光や探検といった用途を考えるとまだ初期段階にある。

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パタンもこれらの制約を認めており、現行モデルを「第1世代」の製品と位置付けている。「主な用途はレクリエーションですが、たとえば迅速な展開やコンパクトなサイズが大きな利点となる、いくつかの興味深い使用事例も考えられます」と彼は筆者に語った。「将来の世代のエアバイクは、これらの制限のほとんどを克服し、より普及し、手に入りやすいものになるでしょう」。

ほとんどの消費者にとって、もう1つの障害は価格である。エアバイクは現在88万ドル(約1億3000万円)で予約注文を受け付けており、現実的な購入者はスリルを求める富裕層に限られるだろう。それでもなお、エアバイクは航空業界における重要な節目を象徴する存在である。同社の販売パンフレットによれば、これは「従来型のプロペラなしで安定した制御飛行を達成した、史上初のジェット推進飛行バイクで、パーソナル・エア・モビリティの次なる波に影響を与えうるブレークスルー」だという。

今後も多くの新製品の登場が予想される。ヒュンダイ、フォルクスワーゲン、ロールス・ロイスといった自動車メーカーも、空飛ぶクルマや電動VTOL(垂直離着陸機)で個人用飛行マシン市場に参入している。これらの機体はすべて、1人乗りのエアバイクとは対照的に、複数人の乗客を輸送することが可能である。

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エアバイクがホバリングし着陸する新たなテスト飛行の映像を見ると、我々の未来がどのようなものになるか想像するだけで胸が躍る。人里離れたアクセス困難な地域でのキャンプや探検は、もはや以前とは全く異なるものになるかもしれない。

パタンにとって、情緒的な側面は技術そのものと同じくらい重要だ。彼は「搭乗者は、スーパーヒーローのように楽々と空中を滑空し、完全な三次元の自由という感覚を味わうことができます」と説明する。

この驚くべきマシンは、これまで不可能と考えられていた体験を提供する、新たな可能性の扉を開く。パタンが説明するように、「第1世代のエアバイクは、誰もが空を飛ぶスリルを体験し、これまでSF映画の中だけの存在だったマシンを所有することを可能にします。エアバイクは単に空を飛ばせてくれるだけでなく、あなたを未来へと運んでくれるのです」。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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