食&酒

2025.09.03 15:15

星付きレストランも慄くグルメレビュアーが断言「魚料理はフランスより日本」

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「魚料理」に関しては、フランスで感銘を受けたことがない

肉か魚かの選択肢がある場合、私は極力魚を選ぶようにしているのですが、フランスにおける魚料理はどうもパっとしませんね。海老の調理についてはそう悪くは無いのですが、いわゆる魚料理について、フランスで感銘を受けたことは一度もありません。

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日本は地理的に漁場に恵まれ、それに基づく魚介類の流通加工技術や調理技術が歴史的に発達したのでしょう。庶民の魚に対する要求水準の高さにつき、日本人よりも右に出る民族は恐らくいないことと存じます。もしもそんな国や民族があれば、来週からででも確認に行ってくるので、ぜひ教えてください。

他方、農業や畜産など陸の上の食材での勝負につき、フランスは日本を無力化します。フランスの都市から都市へ移動したことのある方はピンと来るかもしれませんが、あのどこまでも延々と広がる農地の雄大さは圧倒的。ひたすらに平地が続く国なので、肉や野菜のクオリティについては向かうところ敵なしであり、副産物である乳製品や酒類についても相手を寄せ付けることはありません。「日本 平地 割合」などで検索すれば、日本が地理的に分が悪いことがデータとなって認識できることでしょう。

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したがって、日本で暮らす人々は、海外から輸入した肉をありがたがって食べるのではなく、近場で取れた魚介類を用いた料理を食べるのが、最も賢明と言えるでしょう。人はそれを地産地消と呼ぶ。どうしても肉料理が食べたい場合は、日本の「平地が少ない≒山林が多い」を逆手にとって、日本産ジビエなどが良いかもしれません。もちろん付け合せは山菜です。

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日本の店はフランスの明朗会計に学ぶべき

私はこれまでフランスの飲食店に数多く出入りして来ましたが、全ての店において会計時に明細が出され、1品いくら何にいくらと細かく把握することができてきました。税金などもメニューの時点で全て込み表示されておりチップも不要であるため、会計時に思いのほかハネてアゴが外れるなんてことは無く、まさにメニューで注文したとおりの明朗会計です。計算間違いにより誤った金額が請求されたことも一度もありません。

それに引き換え、日本におけるお会計の不明瞭さといったらない。あの、フセンみたいな薄っぺらい紙に合計金額だけ記す悪慣習は何なのでしょうか。昔、外人と共に日本の居酒屋を訪れ、アラカルト注文でそのような対応をされ、彼が激おこプンプン丸になってしまったのですが、やはり彼の感覚が世界的には普通であり、日本であのような丼勘定が横行しているのは何かしらお店側にメリットがあるからだと考えるのが自然でしょう。

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文=タケマシュラン 編集=石井節子

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