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2025.08.29 12:30

AIエージェントウォッシングとは何か、そしてなぜそれが蔓延しているのか?

Bongkod Worakandecha / Getty Images

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気づいていない方もいるかもしれないが、AIエージェントは今や至る所で見られる。

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毎週、「自律型AI」「自己主導型エージェント」「知的な同僚」といった見出しを掲げる記事が目に入る。自動化ツールを長年構築してきた者として、その熱狂ぶりは理解できる。そうしたコンテンツの中には、私自身が書いたものさえある。

計画、推論、そして独立して行動できるツールであるAIエージェントが持つ可能性は、まさに画期的なものだ。しかし、「エージェント」というラベルが貼られたものすべてが、その名に値するわけではない。

ここ最近、過去のテックブームでも見覚えのあった不穏な傾向が目に付くようになっている。実態は単純な「チャットボット」や「タスクの自動化」にすぎないのに「エージェント」と呼び替える企業が増えているのだ。この慣行は「エージェントウォッシング(agent washing)」と呼ばれている。現在のハイプ(過度な期待)の波に乗るには都合がよいかもしれないが、代償もある。利用者を混乱させ、顧客を失望させ、本当に変革的なツールの導入プロセスを滞らせる可能性があるからだ。

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ここでは、エージェントウォッシングを見分ける方法とその重要性について説明する。

エージェントウォッシングとは何か?

ガートナーの新しいレポートは、このエージェント熱に冷や水を浴びせている。数千以上存在するエージェント型AIベンダーのうち、真っ当なのは約130社に過ぎないと推定しているのだ。

ガートナーのシニアディレクターアナリストであるアヌシュリー・ヴァーマは、「現在のエージェント型AIプロジェクトのほとんどは、主に誇大広告に牽引され、しばしば誤って適用されている初期段階の実験や概念実証に過ぎません」と述べる。「これにより、組織はAIエージェントを大規模に展開する際の真のコストと複雑さを見落とし、プロジェクトの本番稼働への移行が停滞する可能性があるのです」というのだ。

一部の企業は、「実質的なエージェント能力」を持たないAIアシスタントやチャットボットのような既存の製品のブランド名を、ただ変更するだけのエージェントウォッシングによって、問題をさらに悪化させている。

注目や資金、あるいはユーザーのいずれかを引きつけるためであれ、その境界線が曖昧になると、混乱を生み、信頼を損なう結果となる。ユーザーは「エージェント」という言葉が意味する知性と自律性を期待するが、その期待が満たされないと、製品とブランドに悪い影響が及ぶ。さらに悪いことに、誇張された主張と期待外れの体験が市場に溢れることで、有意義な進歩を停滞させる可能性さえある。

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翻訳=酒匂寛

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