ヘルスケア

2025.09.08 10:15

大人が「燃えられない症候群」になってしまうワケ

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学校では1日8時間くらいは過ごすことになりますが、社会人に比べれば余裕があるほうです。

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社会人は、基本的には仕事だけで8時間。通勤時間も学生の通学時間より長いことが多く、家事や育児にも時間をとられます。

本当はもっといろいろなことをやりたいのに、仕事と日常生活だけで疲れ切り、腰が重くなってしまう社会人の読者もおられるはずです。

若い頃というのは、不思議と“全力”が自然にできてしまう時期です。

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たとえば、

部活:朝練から夜練までくたくたになるまで走り込む
趣味:ギターのフレーズがうまく弾けるように、何時間でも指が痛くなるまで練習する
ゲーム:ランキング上位を目指して寝る間を惜しんでプレーする
恋愛:相手のことを1日中考えてしまう

これらの「燃え」も、多くの場合、若さあってのものです。

まず何より、時間があるから没頭できます。

学生時代にはまった趣味などは、あり余っていた時間で確立したベースがあるので、大人になっても継続しやすく、燃え続ける人も少なくありません。

ところが、大人になってイチから新しい趣味を始めるのは大変です。お金や時間の余裕をつくる必要に迫られがちだからです。

経験値の低さで思い切れる面も

恋愛などの人付き合いも、若いほうが燃えやすいものです。

歳を重ねても、まだまだ恋愛をしたい、新しい友人にどんどん出会いたい、と思う人はたくさんいるはずです。

しかし、失敗の経験があると、先の予想がある程度できるようになります。

その結果、「この人とは恋愛関係になれない」「仲良くなりたいけど嫌われたくないから踏み込めない」などと、失敗したときを想像して腰が重くなるのです。

さらに、学生には進学やクラス替えなどで、人との出会いの機会が定期的にやってきます。

これも、長く同じ職場で働く人も多い社会人とは異なります。

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文=堀田秀吾/言語学者(法言語学、心理言語学)、明治大学教授

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