ヘルスケア

2025.09.04 10:15

村上春樹の仕事作法と「何かに燃えている人」の理想像

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「何をやっても長続きしない」「一時的にやる気は出るが、すぐに冷めてしまう」。そんな人は意外と少なくありません。明治大学教授で言語学者の堀田秀吾氏は、何かに熱中できず燃えられない人と逆に燃えている人の違いは才能ではなく、行動パターンにあると指摘します。

燃えている人に共通する3つの行動ポイントについて、堀田氏の著書『燃えられない症候群』(サンマーク出版)から一部引用・再編集してご紹介します。


燃えている人の行動に共通する3つのポイント

燃えている人の行動には、大切なポイントが3つあります。

(1)とりあえずやる
(2)ルーティン化する
(3)環境を整える

この3つは、燃えられない症候群から抜け出す上で、とにかく重要です。

(1)とりあえずやる

最初のポイントは、「とりあえずやる」こと。

「燃えられていないのだから、とりあえずでもやるなんてできないだろう」と思われるかもしれません。

でも、「燃える」と「とりあえず」が無関係に思われがちだから、燃えられない人が多いのかも、と考えてしまうくらい重要なポイントです。

なぜなら、「やる気エンジン」を動かす方法が、とにかく「やる」ことだから。

脳には「側坐核」(そくざかく)という部位があり、やる気のスターター的役割を担っています。この側坐核を刺激する方法こそが、「行動を始める」ことなのです。

カリフォルニア大学のリベットらは、ある動作を「やろうと思う」脳の信号よりも、その動作自体を「やる」脳の信号のほうが、平均で0・35秒早いことを明らかにしました。

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文=堀田秀吾/言語学者(法言語学、心理言語学)、明治大学教授

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