30U30

2025.09.04 11:15

スポーツジム勤務からアニメーターへ転身 世界が注目する3Dアニメ(梨):30UNDER30

梨|3Dアニメーター(顔出しNGのため手のみ出演)

梨|3Dアニメーター(顔出しNGのため手のみ出演)

2025年8月25日発売のForbes JAPAN10月号は「30 UNDER 30」特集。30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで『Forbes JAPAN』では18年より開催し、7年間で総計300人を選出してきた。

今年も4つのカテゴリから30人の受賞者を選出。ENTERTAINMENT&SPORTS部門の受賞者のひとりが3Dアニメーターの梨だ。

インディーアニメーションスタジオの「Studio Wrong」に所属し、世界中で視聴される3Dショートアニメシリーズを手がける梨は、未来の日本のアニメーション界を担う“希望”のひとりだ。


InstagramやYouTubeで公開されているピンク髪の女の子・ベティと悪魔のシーカの日常を描いた3Dショートアニメシリーズが人気だ。Instagramで4000万回以上再生される回もあり、コメント欄には外国語の書き込みがあふれる。そんな世界が注目する才能のもち主が、27歳の日本人アニメーター・梨だ。

YouTubeで公開されているオリジナル短編アニメーション "THE COLLISION"

梨は、アニメーターとは縁がない人生を歩んできた。地元の山形で高校を卒業後、工場に就職。金沢に移った後、スポーツジムに勤務した。しかし、コロナ禍で仕事が激減。暇をもて余していたときにSNSで流れてきた作品を見て「こんなことができるのか!」と興味が湧き、すぐにPCを購入。

独学でBlender(3DCGソフトウェア)を触り、SNSに作品を投稿した。すると、3Dキャラクターのかわいさやユニークさに注目が集まり、フォロワーが急増した。

 25年1月には、インディーアニメーションスタジオの「Studio Wrong」に所属が決まり、2月には「ベティとシーカ」シリーズがスタート。現在は週に1度、30秒ほどの動画を投稿している。「アニメは僕にとって、生き残るための手段でした。でも、やるなら世界中で語られるような作品をつくってみたい」。

“テッペン”を目指すうえで、梨には譲れない信念がある。「東日本大震災と能登半島地震を近くで見て、復興のために被災地のインフラを整える本物のクリエイターたちを目の前で見てきました。だから僕はエンタメに従事している身として、多くの人を楽しませられないんだったらクリエイターと名乗る資格はないと思う。人のためになることをしようと胸に刻んでいます」。

世界を変えうる30歳未満にフォーカスする企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」、8年目となる今年は30人を選出。これからの未来をつくる彼ら・彼女らが描く「希望」と「新しい未来」へ、ようこそ!

【30 UNDER 30 特集号が現在発売中 / 受賞者一覧を特設サイトにて公開中


なし◎1997年、山形県生まれ。2022年から3Dアニメーターとして活動し、企画からキャラクターデザイン、モデリング、アニメーション制作までひとりで行う。作品を投稿するSNSのフォロワー数は、Instagramが74万人、YouTubeは17.8万人を突破した(8月5日現在)。

文=田中友梨 写真=帆足宗洋(AVGVST)

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