宇宙

2025.08.26 17:00

「惑星パレード」が見納め、月と火星が寄り添い、スピカやアンタレスが宵の空を飾る今週の夜空

月と火星。2021年3月19日、仏セーヌエマルヌ県にて撮影(Christophe Lehenaff/Getty Images)

月と火星。2021年3月19日、仏セーヌエマルヌ県にて撮影(Christophe Lehenaff/Getty Images)

8月も終わりの今週は、夏の星座に加え、惑星の眺めもすばらしい。明け方の空に金星と木星、土星が輝き、水星が東の地平線からちらりと顔を覗かせ、双眼鏡か望遠鏡を使えば天王星と海王星も見つけられるだろう。この「惑星パレード」を拝めるのは今週が最後になる。

26日には夕方~宵の空で三日月と火星がひっそりと優雅に寄り添う。月末の朝、日の出前に起きれば、金星と木星、そして銀河の彼方にある星団が形づくる壮大な三角形を見ることができる。2025年の夏を締めくくる1週間の夜空の見どころをまとめた。

8月26日(火):三日月と火星

日の入り約30分後に西の低空を見ると、細い月と火星が寄り添う美しい光景がそこにある。赤い火星はかなり明るさが落ちて薄暗いが、月のすぐ近くにあるため見つけやすいはずだ。

2025年8月26日(東京:午後6時50分ごろ)の西の空(Stellarium)
2025年8月26日(東京:午後6時50分ごろ)の西の空(Stellarium)

8月27日(水):火星とスピカが月をサンドイッチ

日没後の西南西の低空で、細い月が右に火星、左におとめ座の1等星スピカを従えて光る。スピカはおとめ座で最も明るい星で、地球から約250光年離れている。

2025年8月27日(東京:午後6時50分ごろ)の西南西の空(Stellarium)
2025年8月27日(東京:午後6時50分ごろ)の西南西の空(Stellarium)

8月28日(木):月と火星、スピカ

やや厚みと明るさを増した月が、宵の空でスピカ、火星と一列に並ぶ。月は、地球の海や氷冠、雲に反射した太陽光に照らされて影の部分がほのかに光って見える「地球照」を伴っているだろう。

2025年8月28日(東京:午後7時ごろ)の西南西の空(Stellarium)
2025年8月28日(東京:午後7時ごろ)の西南西の空(Stellarium)

8月31日(日):月とアンタレスが大接近

夕方~宵の南南西~南西の低空で、上弦の月がさそり座の1等星アンタレスの間近に輝く。アンタレスは「さそりの心臓」の異名を持つ赤色超巨星で、太陽系から約550光年の距離にある。肉眼で見える恒星の中でも、最も大きく明るい星のひとつだ。

2025年8月31日(東京:午後7時15分ごろ)の南南西の空(Stellarium)
2025年8月31日(東京:午後7時15分ごろ)の南南西の空(Stellarium)

9月1日(月):金星と「蜂の巣」星団

日の出の約1時間前に、東の空に明けの明星として輝く金星を探そう。見つかったら、そのすぐ左側に淡い光を放つプレセペ星団(M44)を探してみよう。かに座に位置するプレセペ星団は、地球に最も近い散開星団のひとつで、英語では「蜂の巣(ビーハイブ)」の名を冠する。双眼鏡を使って観察すると壮観な眺めが楽しめる。

かに座のプレセペ星団(M44)。CCDカメラと望遠鏡を使って撮影(Shutterstock.com)
かに座のプレセペ星団(M44)。CCDカメラと望遠鏡を使って撮影(Shutterstock.com)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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