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2025.08.29 16:00

生成AI、社内浸透のカギは「幹部」にあり--OWNDAYSの戦略に学ぶ

企業における生成AI活用が進む中、DMMグループが提供する研修サービス「DMM 生成AI CAMP DX研修」が存在感を高めている。

同サービスの導入を開始し、全社で業務効率の20%向上を目指しているのがメガネ・サングラスの製造販売を行う「OWNDAYS」だ。生成AIを活用する文化をどう根付かせるか、また、生成AIの活用で企業の成長をどう加速させるのか。OWNDAYSの戦略からヒントを探る。


本部の業務効率化に課題、生成AIの活用に本腰をいれたOWNDAYS

「OWNDAYSは若い会社で、新しいものや、よくわからないものを試さなくなると、どんどん歳を取った会社になってしまう」

そう話すのは、メガネ・サングラスの製造販売を行うOWNDAYS 代表取締役社長 海山丈司だ。

OWNDAYSは1989年に創業、国内270店舗を有し、グローバルでは香港、台湾、シンガポールをはじめ世界13カ国に600店舗以上を展開している。(2025年8月時点)

同社は2028年に日本とアジアでシェアNo.1になることを掲げ、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上をその戦略の中心に据えている。

2025年8月には、AIを活用した印象診断つきメガネのリコメンドサービス「OWNDAYS MIRROR」を立ち上げた。来店者の顔立ちや雰囲気をAIが分析し、着用したメガネの印象を言語化するほか、メガネをかけたままでも試着できる革新的な仕組みで、OWNDAYSならではの新しい購買体験を提供している。

生成AIといったテクノロジーの積極的な取り入れは、海山をはじめとしたOWNDAYS全体が持つ強い思いから生まれているのだという。

「現在の業務の70%ぐらいは生成AIや新しいテクノロジーで代替できるだろうと予測しています。言語化や可視化ができる仕事は、代替されていくのだろうと思うのです。その結果、人間は簡単に言語化や可視化ができない“何か”を生み出すクリエイティブな仕事に集中できるようになるはずです。そこに価値があると思っています」

株式会社 代表取締役社長 海山丈司
 OWNDAYS 代表取締役社長 海山丈司

この考えのもと、店舗ではひと足先に生成AI活用の成果が見え始めてきた反面、本部では業務効率化に課題を抱えていたのだという。

人事部では数百件を超える問い合わせが毎日寄せられ、人力で調べて回答していたため、時間がかかることや、EC事業部では、大量のデータの分析に時間を取られることが課題として挙げられており、2023年から生成AIを業務に導入。

しかし、生成AIの知識や意識に社員間でバラツキがあるためか、社内に生成AIを活用する文化が根付かないことに課題意識を持っていたという。

そこで、OWNDAYSがまず目をつけたのが「リーダー人材への教育」だった。

生成AIを組織に根付かせるための鍵は"各部署のリーダー"の知識と意識

「全社に生成AIを浸透させ、業務を変革していくためには、各部署のリーダーとなる部長クラスの人材が生成に対して前向きである必要があります。社員や部署によって生成AIについての知識も意識もバラツキがありますから、まず知るということによって、社員の目線を揃えたいというのが、研修という形を選んだ理由です。

それに生成AIは新しい技術で、『こう使うのが正解』と定まっているわけではないですよね。新しいものを会社に根付かせるためには、生成AIの使い方自体を部署単位で考えてもらい、各部署のリーダー主導で生成AI活用の最適化を図っていくプロセスが必須です。そのため、部長クラスのマネジメント層に受けてもらうことにしました」(海山)

しかし、研修サービスを選定するにあたり、導入を主導した経営企画室室長の明石拡士は頭を悩ませることになる。

「さまざまな研修サービスを検討したのですが、比較的ターゲットが狭く、特定の業務の特定の使い方をピンポイントで教える研修サービスが大半でした。今回は、生成AIに慣れ親しんだ社員もいれば、ほとんど触れたこともない社員もいる中で、部署ごとの職域で、全員の目線をあわせる研修がしたかったのです」(明石)

株式会社 取締役経営企画室室長 明石拡士
OWNDAYS 取締役経営企画室室長 明石拡士

「フルカスタマイズ」と「自分ゴト化」で生成AIをすぐに業務に活かす

そこで白羽の矢が立ったのが、DMMグループが提供する研修サービス「DMM 生成AI CAMP DX研修」。

DMM 生成AI CAMP DX研修は、企業ごとにフルカスタマイズすることで「明日から業務に使える」設計が特長だ。

OWNDAYSが導入を決めたのも、カスタマイズ性能の高さだったと明石はいう。部署ごとの内容設計という当初の希望だけでなく、社員のリテラシーや使用するツールに合わせた研修内容を設計できる点が魅力だった。

「例えばOWNDAYSでは、業務用にGoogleのサービスを使用することが多いので、それに合わせて研修で使う生成AIもGoogle GeminiやNoteBookLM(Google Workspace)に合わせていただきました。おかげで受講した社員たちにとってのなじみがよかったようです」(明石)

さらに、研修直後から業務に使えるよう、実践を重要視しているのもDMM 生成AI CAMP DX研修の特長のひとつだ。

研修内で取り上げる事例やワークショップの内容は、特定業界やその業界における他企業を例にしてカスタムすることが可能だ。そのために、企業の詳細な業務分解を行い、生成AIの活用ポイントを特定。部署の業務内容に直結する事例を研修で学べるため、社員が「自分の仕事にどう使うか」を掴むことができ、研修直後から実務に適用可能な設計になっている

明石は「社員たちが自分ゴト化できる“ビジネス観点”のセミナーになっていたのも良かった」と続ける。

「業界に関する生成AIを用いたリサーチや、各種資料作成といったワークを行ったおかげで、社員たちも自分の業務に置き換えやすかったと思います。単なる生成AI知識にとどまらず、実践をイメージしやすい設計にもカスタマイズできたのです。セミナーを受講した社員からは『すぐに業務に使えそう』との感想もあり、研修を通じて各部署の実務に即した活用知見が得られました」

受講後のリーダー層からは「実際に手を動かしながらの研修だったので、すぐに使用方法を覚えることができた」や「具体的な業務への活かし方のイメージができた。今からでも業務改善にあたれそう」など即効性の面での評価が多かったという。

現在、OWNDAYSはマネジメント層への全体研修を終え、今後、特にキーとなる幹部人材を対象に、「ブートキャンプ研修」を予定している。

この研修では、専属のメンターとマンツーマンで課題の添削や質疑応答を行うことで、より高度で実践に沿った生成AIの活用スキルを学ぶことができる。
このようにDMM 生成AI CAMP DX研修では各社のゴールに合わせ、全体研修や個別研修を組み合わせることも可能だ。

「フェーズ2では、さらに高度なプロンプトを使える幹部人材を増やすことで、ボトムアップでの生成AI活用が進んでいくことを楽しみにしています」(明石)

この研修を通じ、OWNDAYSでは「各部署で1つずつ、部署に合った生成AI導入ができること」を短期的な目標とし、長期的には「今と同じ人員数のまま業務遂行能力を高めるべく、全社で業務効率を20%向上する」ことをゴールに据えている。

生成AI、社内浸透の先にあるのは"人間にしかできない業務"への集中

海山は、同研修について、知識だけでなく、生成AIの社内浸透に必要不可欠な「心構え」から作れることを高く評価しているという。

「大事なのは、今の最先端の技術を覚えることではなく、どんなに激しい変化にも柔軟に対応できるようになること。だから社員には、変わっていくものや新しいものをちゃんと楽しめるような“素養”を身に着けてほしいと思っています。

DMM 生成AI CAMP DX研修と他社の研修の違いもそこにあると思っていて、まずは生成AIというものに向き合う基本的な心構えからつくることができたのはありがたかったです」

海山はDMM 生成AI CAMP DX研修導入の手応えを感じ始めているようだ。

こうして生成AIの本部活用の道筋をつけたOWNDAYSだが、このプロセス自体を売りにはしたくないと海山は考えている。

「メガネにお客様が求めているのは、新しさや便利さ以前に、何よりも『安心』なんです。メガネという商材は、もともと“半医半商”、半分はファッション・アパレルですが、もう半分は医療機器という側面がある。そういう意味では生成AIを全面に押し出したビジネスをやるというのではなく、お客様の安心を実現させる価値提供の仕方を広げていきたい。

だからこそ、当社に必要な生成AIへの心構えを作ることができたのは良かったのですよ。もちろんOWNDAYS MIRRORのようにAIが表に出ることもあるでしょうが、生成AI活用は裏側がメイン。一見地味な変革を社内の隅々まで行き渡らせるのがわれわれのあり方だと考えています」(海山)

生成AIを社内に浸透させ、人間にしかできない業務に人間を集中させるというOWNDAYSの挑戦は、社員一人ひとりのクリエティビティを解き放ち、企業の成長を加速させていくだろう。メガネを通じて顧客に価値を届けるOWNDAYSは、生成AIなどを武器に次の飛躍のステージへと歩み出している。

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 <DMM 生成AI CAMP DX研修の特徴>

1.導入企業ごとにフルカスタマイズが可能

業務分解→ユースケース特定→ツール・権限・テンプレ適合までを研修に落とし込める

2.業務にすぐに活かせる

フルカスタマイズにより、それぞれの業務にすぐに活かせる設計

→DMM 生成AI CAMP DX研修の詳細はこちら

Promoted by インフラトップ / text by Shunichi Ueno (Playce) / photographs by Shuji Goto / edited by Yuriko Wanezaki