世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に、30歳未満の人物を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」。8月25日に雑誌・オンラインで受賞者が発表され、東京・港区で授賞セレモニーが開催された。
同アワードは、米国版で2011年にスタート。毎年アートやテクノロジー、教育、メディアなど様々なカテゴリーから選出する名物企画で、各国版が世界中で実施されており、日本版は今年で8回目となる。今年は30人を選出した。
受賞者の選出基準は、(1)を前提に、(2)(3)のいずれかを満たしていること。
(1)30歳未満
2025年8月24日時点で30歳未満の日本人、もしくは日本を拠点に活動している人物。
(2)グローバル
国内外の市場でビジネスを展開している、国際大会などで一定の結果を残しているなど、グローバルな舞台で活躍をしている。もしくは今後、グローバルに活躍することが期待される。
(3)常識を覆す
従来の業界のルールや壁を打ち破り、常識を覆すような新しい挑戦をしている。
「日本経済を牽引していくような組織へ」
セレモニーの冒頭では、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春が挨拶。「世界81の国と地域で未来を担う30歳未満の若者を選出する30 UNDER 30ですが、日本の30 UNDER 30は特に注目が集まっています。日本からどんな人が選ばれるのか、世界中が関心を寄せている。これから皆さんは様々な困難や挑戦に直面するかもしれませんが、同じ船に乗った仲間として支え合いながら、ぜひ世界に羽ばたいていってほしい」と語った。
今年は、表紙を飾ったVTuber / バーチャルアイドルの星街すいせいのほか、ビートメイカー / プロデューサーのKoshy、14歳のバイオリニスト・HIMARI、映画『ナミビアの砂漠』で第77回カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞した映画監督の山中瑶子、海外eSIMアプリを提供するトリファ代表取締役の嘉名雅俊、超吸水性ポリマーを開発するEF ポリマー 代表取締役 Founder / CEOのナラヤン・ラル・ガルジャールなどが選出された。
授賞セレモニーでは、30人の受賞者から、伊藤匠、北口拓実、JESSICA、ISSEI、HANAが代表してトロフィーを受け取った。
ステージにはまず、将棋棋士の伊藤匠が登壇。トロフィーを受け取り、「将棋界という限られた世界で活動してきた私がこのような賞をいただき、驚くとともに身が引き締まる思いです。今回の受賞を励みに、今後も一層研鑽を積み、将棋界のみならず広い社会で貢献していけるよう努めたいと思います」とコメント。
セールスコンサルティングを展開するGrand Central 代表取締役CEOの北口拓実は、「セールスは全ての産業の起点となり、日本経済を大きく前進させる非常に大きな可能性を持っている。この受賞はまだ序章。挑戦と成長を重ね続け、日本経済を牽引していくような組織・企業を作りたい」と喜びを語った。



