映画

2025.08.25 17:00

劇場で特別上映されたネトフリ『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』、全米興収1位を獲得

Roy Rochlin/Getty Images for Netflix

Roy Rochlin/Getty Images for Netflix

米国などの映画館で上演されたNetflixの人気映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、オープニング週末に大成功を収め、推定1800万ドル(約26億5200万円)の興行収入を記録した。6月のNetflixでの配信開始以降、すでに同プラットフォームで2番目に多く視聴された映画となっていた本作は、劇場公開3週目のザック・クレッガー監督によるホラー作品『Weapons』を上回った。

マギー・カンとクリス・アペルハンスが監督したミュージカルアニメ映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、6月にNetflixで配信開始された作品だ。しかしNetflixは、夏の終盤で比較的動員の鈍い週末を狙い、1週間限定で「シングアロング(応援上映)」版の特別上映を劇場で行うことを決定した。

Netflixによれば、本作は米国とカナダのおよそ1700館で公開され、推定1100回の上映が完売した。

Netflixはこの大ヒット作の興行収入を公表していないが、他スタジオの関係者がDeadlineやVarietyに語ったところでは、本作の興行収入はおそらく1800万ドル(約26億5200万円)から2000万ドル(約29億4700万円)の間であるとみられている。

『Weapons』は公開3週目でも堅調に推移し、推定1560万ドル(約22億9900万円)を稼いだ。これは2週目の2400万ドル(約35億3600万円)からは減少している。

映像作品のスタジオとして近年大きな存在感を増してきたNetflixだが、映画を劇場で上演することには消極的である。郵送のDVDレンタル事業から始まった同社は、通常、何らかの受賞資格を得るために限定的に劇場上演を行う程度にとどめている。

例えば『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は、2022年の感謝祭の連休にわずか5日間、696館で上映され、興行収入は1320万ドル(約19億4500万円)にとどまった。同社はこの方針を変える気配をほとんど見せていない。4月にはCEOのテッド・サランドスが「劇場上演は、ただ映画を楽しみたいという消費者体験から完全にずれている」と述べ、さらに劇場での体験を「時代遅れのコンセプト」と呼んだ。

『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は劇場上演と配信の双方で成功を収めただけでなく、ビルボードの音楽チャートでも支配的な存在となっている。そのサウンドトラックはBillboard 200チャートで2位へと急上昇し、収録曲のうち3曲がBillboard Hot 100チャートのトップ10入りを果たした。『Golden』は2位、『Your Idol』は4位、『Soda Pop』は10位となり、さらに5曲がそれよりも下位にランクインしている(米国時間8月23日午後時点)。

Netflixによれば、6月の配信開始以来『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は合計で2億1050万回視聴され、総再生時間は3億5090万時間に達する。この数字はNetflix史上2番目の記録であり、2021年公開のライアン・レイノルズとドウェイン・ジョンソン主演のアクション・コメディ『レッド・ノーティス』(少なくとも2億3090万回の視聴回数)に次ぐものとなっている。

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Netflix映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』劇中歌がビルボードを席巻

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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