ブロックチェーン発「DePIN」で受動的収入――活用できる「5つの仕組み」

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編注:翻訳者・編集者および編集部として推奨するものではない。またDePINの情報については、日本国内の法律・規制について確認しつつ読んでほしい。

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今、私は自宅にDePIN(ディーピン)を導入している。ブロックチェーン技術を基盤にした分散型ネットワークで、ユーザーはさまざまなリソースを提供できる仕組みだ。リソースの代表例としては、ストレージ、センサーなどの物理的リソース、コンピューターの余剰計算能力、通信インフラ、ソーラーパネルをはじめとするエネルギー設備などがある。またネットワークへの貢献に応じて、暗号資産(トークン)などの報酬が対価として得られる。

私の場合は、Silencio(シレンシオ)という機器を使って音量を測定し、そのデータを分散型ネットワークに提供することで報酬を得ている。キッチンのカウンターには、紅茶を温めながら暗号資産を採掘してくれるMeinCoffee(マインコーヒー)のマイナーが置いてある。リビングにはSolo Mining Co.(ソロ・マイニング・カンパニー)のワックスメルター(アロマ機器の一種)があり、部屋中に暖かく心地よい香りを漂わせながらビットコインを採掘している。

これらは未来のガジェットではない。

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これはDePINと呼ばれるムーブメントの一部である。DePINとはDecentralized Physical Infrastructure Networks(分散型物理インフラストラクチャネットワーク)の略称だ。DePINは日常のデバイスや資産を収入を生み出す資源に変える。

世界中で、人々はすでに所有しているものから収入を得ている。実際、CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、2025年5月時点でDePIN関連プロジェクトの時価総額は約179億ドル(約2兆6400億円)に達し、わずか2年足らずで前年比1400%を超える爆発的な成長を示している。

以下に、DePINを個人で利用して潜在的な受動的収入を得る5つの実際的な方法を紹介する。

1.XYOのCOIN DePINアプリで日常生活のついでに暗号資産を稼ぐ

犬の散歩や買い物のついでにお金を稼ぐところを想像してみてほしい。それがXYOのCOINアプリが提供する内容だ。XYOはブロックチェーンを基盤とするDePINネットワークで、位置情報を共有するユーザーに報酬を支払い、信頼できる地理空間情報のための分散型システムを構築している。

COINアプリをダウンロードしてバックグラウンドで起動させるだけで、スマートフォンからの位置情報を共有することで報酬を得られる。この仕組みはジオマイニングと呼ばれ、歩いている時、乗り物に乗っている時、運転している時にも機能する。アプリには、ミニゲームをプレイしたり友人を招待したりすると追加報酬がある。

XYOの共同創業者であるマーカス・レヴィンは、取材に対して「DePINは誰もが日常の行動をデジタルな価値に変えられるようにします。XYOとCOINでは、世界を移動しながら稼ぐことがどれほど簡単かを示しました」と説明した。

始め方:XYOのCOINのページにアクセスしてアプリをダウンロードする。ジオマイニングをオンにし、いつもの日課をこなしながら、XYOやビットコイン、イーサリアムといった暗号資産、あるいはギフトカードやガジェットなどの報酬が増えていく様子を確認する。

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翻訳=酒匂寛

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