この発言を受け、ダウ平均株価は一時900ポイント以上上昇し、日中の最高値を更新した。S&P500種株価指数も一時約1.5%上昇し、ナスダック総合指数は約1.7%上昇した。昨年のジャクソンホール会議でも、パウエルが「利下げの時が来た」と発言した後に同様の上昇があった。一方、2022年の講演では利上げ姿勢を強めたタカ派的な発言がS&P500を3%以上押し下げ、その後の1週間で約7%下落した。
利下げは経済への刺激が必要とされる際にFRBが好んで用いる手段である。米国の政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)はFRBによって年数回調整され、銀行間取引の金利を決定するとともに、あらゆる融資金利に影響を及ぼす。金利が下がれば、自動車ローン、住宅ローン、学生ローンといった借入コストが安くなり、消費者は支出を抑える傾向が弱まる。企業にとっても、新規採用など事業拡大のインセンティブが高まることになる。



