2025年8月25日発売のForbes JAPAN10月号は「30 UNDER 30」特集。30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで、米『Forbes』が11年より開催し、世界的に注力している企画だ。北米版のほか、欧州版、アジア版、アフリカ版など81カ国・地域を対象に開催し、世界規模へと成長している。『Forbes JAPAN』でも18年より開催し、7年間で総計300人を選出してきた。これまでの受賞者は、ロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平、ボクシング世界4階級制覇王者の井上尚弥、世界的ピアニストの反田恭平、起業家の坪井俊輔(サグリ)など、世界を舞台に活躍するチェンジメーカーたちだ。気候変動、地政学的緊張、デジタル格差など世界的課題があるなかで、今年の受賞者たちも各々が「自分が思うより良い未来」を目指す30人だ。彼ら彼女らが想像し創造していく「新しい社会、新しい経済」から見えてくるものこそが日本の未来の希望になる。
アニメ、ギャル、クラブ......さまざまな文化をかけあわせた新スタイル。世界的プロデューサーも認めるガールズグループの躍動が止まらない。
f5ve(ファイビー)は今、海外でカルト的な支持を集めているガールズグループだ。TikTokで400万回以上再生されている曲「Underground」をはじめ、SNSを通じて人気がミーム的に広がっている。公式アカウントの投稿には英語のコメントが数多く飛び交っており、米国を中心に世界中にファンがいる。彼女たちの特長は、誰も見たことのない斬新なパフォーマンスだ。
「メインストリームとアンダーグラウンドのボーダーをなくしていきたいんです。日本だとそこが分かれすぎているんですよね。私たちは、テレビにも出るしメジャーなイベントにも出るけど、同時にサブカルチャーに軸足を置いたクラブパーティもやってる。そういったf5veらしさをブラさずに貫き通していくことで、文化の壁を取り払っていきたい」
リーダーのKAEDEがそう語る通り、彼女たちのスタイルは、クラブカルチャー特有のエッジィな雰囲気に日本のアニメ・オタク文化やギャル文化をかけ合わせ、あえてデフォルメしたような世界観。そのキッチュでけばけばしい演出は、伝統的なジェンダーや美の価値観を軽やかに飛び越え、LGBTQコミュニティからも高い熱量で受け入れられている。2025年6月には、毎年NYで開催されているLGBTQ×エレクトロポップの大型フェス『LadyLand Festival』にも出演。現地の観客から熱烈な歓迎を受けた。
「ステージに出る前からf5veコールが起きたんです。皆で『えっ!? やばい、嬉しい!』ってはしゃぎました(笑)」。SAYAKAがそう語ると、RUIも誇らしげに教えてくれた。「LGBTQコミュニティの方たちは、本当に楽しそうに踊ってくれるんです。皆がダンスで繋がってる感じ。それに、新しいことに挑戦する際も全面的に受け入れてくれる。『超カッコいいじゃん、私たちもそれやってみたい!』『ありのままのf5veでいていいし、もっとクレイジーなこともどんどんやっていいよ!』って言われてるように感じるんですよ。SNSを見ていてもいつも細やかにリプライしてくれるし、むしろ自分たちの方がパワーをもらってます」。理想的なファンとの関係性を築いているようだ。



