30U30

2025.08.26 13:15

f5ve 「変幻自在の世界観」海外で支持される異質な5人組:30UNDER30

f5ve|ガールズグループ

f5veの曲のなかでも、ビジュアル表現において最もぶっ飛んだ世界観は「UFO」のMVだろう。カプセルトイ型のUFOで地球に降り立った5人がエイリアンに変身し、巨大なクレーンを使って東京の住人をつかみ取る衝撃的な映像だ。普通のグループだと、その着想すら浮かんでこないような斬新なアイデア。躊躇はなかったのか訊くと、RURIは笑いながら言う。「正直、本当にこれ大丈夫かな? とは思いました(笑)。でもやっぱりそれが海外でもすごく評判になって、色んな人が『素敵!』って言ってくれたんですよ。あれを経て、f5veらしさを貫く自信になりました」

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2024年7月にリリースした「Underground」のMVでは、レイブシーンや、派手な装飾の「デコトラ」前でメンバーがポーズを決めるシーンなどもあり、世界中で話題を呼んだ。
2024年7月にリリースした「Underground」のMVでは、レイブシーンや、派手な装飾の「デコトラ」前でメンバーがポーズを決めるシーンなどもあり、世界中で話題を呼んだ。

ただ、独創的なアイデアが次々と登場するものの、奇をてらっただけではない。f5veはデビュー時から、レディー・ガガやグライムスを手がけてきた世界的プロデューサー・BloodPop®をチームに迎え、モダンかつ革新的なサウンドを構築してきた。当初からすでに世界標準を見据えたアーティストとして活動してきたわけだが、そのクオリティは国際的な音楽メディアでも着実に評価されつつある。イギリスの『NME』では25年注目の新鋭アーティストとして紹介されるなど、注目度はうなぎのぼりだ。

制作では、BloodPop®とメンバーの間に見事なケミストリーが生まれている。観たアニメや聴いた音楽について積極的に意見を交わし、クリエイティブに生かしていく。「アルバム制作では毎日何時間も一緒にいたので、関係値も深くなりました。彼自身がオタクで、日本人以上に日本のカルチャーを勉強してる。海外での活動が増えるにつれて、私たちも日本のカルチャーのすばらしさに改めて気づいた。貪欲に学んでいる最中です」(MIYUU)。

「BloodPop®はたくさん喋ってくれて、いつも緊張をほぐして明るくしてくれるんです。どんな音楽が好きかというのも一人ひとりに訊いてくれるので、私はロックやバンドサウンドが好きだということを伝えたら、そのインスピレーションを元に「リア女」という曲を作ってくださいました」(RURI)。

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また、BloodPop®と話していくにつれて、「歌詞は英語であった方がいい」「サウンドは米国向きに作った方がいい」という海外進出にあたっての先入観も崩れていった。「『なんでアメリカナイズする必要があるの?』 って言われたんです。世界にはすでにそういう音楽はあふれていて、皆が聴き飽きてる。日本らしさやJ-POPらしさをそのまま出した方がいいよって言われて、そのあたりから歌詞に日本語もどんどん入れるようになったし、私たちらしさを押し出していった。そうしたら、どんどん海外で面白いって言ってもらえるようになったんです」(KAEDE)。

「『英語で歌ってて心地いいの?』とも言われました。LとRの発音の違いとか、英語詞を歌うにあたって、私たちはずっと課題もあったんですよ。それで、彼は『心地よく歌えるのは日本語なんじゃない?』って提案してくれたんです。以来、海外でパフォーマンスする時にも、日本語を自信満々に歌えるようになりました」(MIYUU)。

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