3. パートナーがお互いの感情的な「思考空間」になるのに役立つ
結びつきの強い関係においては、パートナーは安らぎの源以上の存在となりうる。人生の意味を見出すための「感情のホワイトボード」のような、互いの思考スペースにもなるのだ。
そのようなパートナーと分かち合えば、自分の思いが明確になるだろう。あなたが「自分の気持ちがよくわからないけれど......」と言うと、パートナーは文章を完成させたい衝動にかられ、もっと話すよう促すかもしれない。あなたが言葉を探す間、パートナーは好奇心や忍耐をもってあなたに寄り添う。
対人関係の神経生物学の研究によると、遮られることなく感情をはっきり言葉にする瞬間は、実際に思考回路を書き換える可能性がある。それは、私たちの思考や感情、自分の物語を新しい方法で統合するのに役立つ。
これは、物語療法が効果を発揮する原理と同じだ。なぜなら、癒しにはすべての答えを持っている必要はないからだ。癒しは多くの場合、何かに「なる」過程を見てもらい、自分自身の物語を創造することから始まる。
カップルがこうした「存在」の質を育むとき、相手を急かさない空気が生まれる。思考が途切れたり、感情の処理に時間がかかったり、意味がゆっくりと浮かび上がるような空間だ。
4. 脳が複雑な感情をどう処理するかを反映する
私たちの脳は、整然と段落に分けて感情を処理するわけではない。中途半端で重なっていたり、時には支離滅裂ですらある雑な落書きのように処理する。これは欠点ではない。単に、心が自然に感情の複雑さを処理する方法だ。
そして、ここからが興味深いところだ。私たちはこれらの感情を単独で調節することはほとんどない。共同調節に関する研究によると、私たちの神経系は他者とのつながりの中で感情の安定を生み出すようになっている。
2人の人間が反応し合うとき、つまり研究の著者らが「感情の覚醒と減衰の揺れ動くパターン」と表現するものが展開されるとき、2人は積極的に互いにバランスを取り戻す手助けをしている。
パートナーがあなたの完全にはまとまっていない考えに耳を傾け、解決策を示して急き立てないとき、まさにそうしたことが起こっている。パートナーは確かに親切だ。だが、パートナーはあなたの神経系を調節する役割も果たしている。その瞬間、2人は感情を調節するという生物学的な仕事を一緒にしている。
こうしたことから、今度、自分が不安のスパイラルに陥っていると感じたら、自分の感情の「走り書き」を声に出して話すことは有効なだけでなく、神経学的にパワーがあるということを思い出してほしい。
パートナーともっと分かち合うための小さな練習を始めよう。
静かな時を選んで、次のような文で始まる言葉を考えてほしい。
・「最近私が理解しようとしていることは...」
・「この件についてどう感じているかまだわからないけど...」
・「まだ不完全なことを話してもいいだろうか?」
自分がどこに向かっているのか、必ずしもわかっていないまま話すことが、どんな感じなのか気づいてほしい。そして同様に重要なのは、パートナーがどう反応するかに気づくことだ。相手はあなたの言葉を修正しようとするだろうか。批判するだろうか。黙っているだろうか。それとも、好奇心に満ちた優しい質問を投げかけるだろうか。
このちょっとした練習は、パートナーとの関係の感情の部分について多くのことを教えてくれ、関係を深めることになるかもしれない。
自分の心を知ることはいいことだが、特に愛する人の前では自分の心を知らないことの力を忘れがちだ。


