どんな恋愛関係でも浮き沈みがあり、良いことも悪いこともある。引っ越しに関する意見の相違やコミュニケーションスタイルの違いからくる誤解、よくある「もっと家事をして」の言葉など、対立は避けられない。
だがほとんどの場合、こうした喧嘩の事後処理が2人の関係を方向づける。つまり、関係が続くのか、それとももう2、3回喧嘩して破局を迎えるのかが決まる。
「私たち vs 問題」というアプローチのはずが、「あなた vs 私」の戦いへ
どんなに深く愛し合っていても、重大な局面では感情が激しくなることがある。そうなると、「私たち vs 問題」のアプローチを取り続けるべきところが「あなた vs 私」の戦いへと変わってしまう可能性がある。
たとえ口論が激しさを極めているときでも、あなたとパートナーはチームであり、互いにそっぽを向くのではなく解決に向けて取り組みたい。あなたが2人の関係に対してではなく、関係を維持するために戦っていることを思い出させる3つの質問を以下に挙げる。
1. 「自分の話に耳を傾けてもらえていると心から感じているか」
恋愛関係の問題の大半は、一方が注意を向けられていない、話を聞いてもらえていない、理解されていないと感じるときに生じる。何度も、あるいはあらゆる方法で気持ちを伝えようとしても、相手が「わかって」くれないことがある。そしてその兆候は私たちが思うほど明らかでなかったりする。
交互に相手に尋ね、思い起こすこと――「パートナーはあなたの敵ではない」
このようなときは、一旦立ち止まって気持ちを落ち着かせ、交互に「自分の話に耳を傾けてもらえていると心から感じているだろうか。もしそうでないなら、あなたがそう感じられるよう、今私にできることは何だろうか」と相手に尋ねよう。このシンプルな質問は、あなたが相手を気にかけていること、そして困難な瞬間を積極的に乗り越えようとしていることを示す。
かっとなって防御モードに陥ったり、攻撃的になったりするのではなく、あなたとパートナーは1つのチームであり、解決に向けて取り組んでいるのだということがふと思い起こされる。対立がエスカレートしているときにどのような感情を抱いたとしても、パートナーはあなたの敵ではない。
大切にすること、相手を笑わせること、傾聴
専門誌『Current Psychology(カレント・サイコロジー)』に2024年に掲載された研究では、パートナーの気分を落ち着かせるためによく使われる3つの重要な戦略が特定されている。1つ目は「大切にすること」、つまりパートナーに感謝の気持ちを表すこと。2つ目はユーモアで、相手を笑わせること。そして最も重要なものの1つである3つ目は傾聴だ。これは、自分の正直な気持ちを共有するようパートナーに促し、本当に耳を傾けてもらえていると感じてもらえるようにすることだ。



