騒音、タバコの副流煙、ゴミ出し、ペット問題。近隣間でのちょっとしたトラブルが次第に深刻化し、事件沙汰になることがある。元警察官による近隣トラブル解決支援サービスを展開する株式会社ヴァンガードスミスが「近隣トラブルに関する実態調査」を実施したところ、想像以上に近隣トラブルが深刻化していることが明らかになった。
【調査概要】
調査期間:2025年7月15日(火)~2025年7月16日(水)
調査期間(調査主体):株式会社ネオマーケティング
調査方法(集計方法、算出方法):インターネット調査
調査対象:1都2府6県(東京・大阪・京都・神奈川・千葉・埼玉・兵庫・広島・福岡)の20~69歳の男女300名
「近隣トラブルを経験したことがある」と回答した人は26%。トラブルの内容としてもっとも多かったのは「生活音/騒音関連」で66%に達し、音に関する問題が大半を占めることがわかった。


特に深刻なのは騒音の長期化だ。生活音・騒音トラブルの約半数が「1年以上続いた」と回答。発生頻度は「週5日以上」が最多で、夜間に音が響くケースも多く、心身が休まらない時間帯に悩まされている実態が示された。



3割が「身の危険」を経験。半数近くが引越しを検討
また、「近隣トラブルによって身の危険を感じたことがある」と回答した人は30.7%にのぼった。そのトラブルを理由に「引越ししたことがある」「考えたことはある」と答えた人は合計43.3%となり、住まいを変えるほど深刻な問題に発展していることがあきらかとなった。


誰にも相談できない近隣トラブル
相談状況については「誰にも相談しなかった」との回答が21.3%にのぼる一方で、「隣人トラブル解決サービスを使いたい」とする人は約6割に達した。直接のやり取りを避け、安全な第三者を求めるニーズが高まっているようだ。


近隣トラブルは単なるご近所の摩擦にとどまらない。心身の健康を損ない、睡眠障害や蓄積されたストレスが日々の生活クオリティやパフォーマンスを著しく低下させてしまう。
また、入居前に騒音やペット、タバコといったリスクが十分に可視化されない現状では、個人がリスクを一方的に負担していることも問題だ。今後は「住環境の透明化」が不動産価値の新しい基準になる可能性がある。
入居前にできるセルフチェック
完璧にリスクを避けることは難しいが、入居前にできる工夫はいくつかある。
・内見は昼と夜、平日と休日で訪れる
・共用部(ゴミ置き場・駐輪場・ベランダ)の使われ方を観察する
・ネットで物件名を検索し、口コミや掲示板の情報を確認する
・不動産会社に「過去にトラブルがあったか」を直接聞く
安心して住み続けられる社会を実現するためには、個人のセルフチェックと社会的仕組みの双方が求められてくるだろう。



