それを、座ってされていたので、お願いして立っていただき、続けていただきました。そうしたら、お寿司屋さんがお寿司をカウンター越しにお客様に出される様子まで、熱演されました。
私もまるで、そのお寿司屋さんでカウンターに並んで座って、ご一緒しているみたいでした。言いたいことがないわけではなかったのです。英語でどう表せばいいのか、ご存じないだけだったということを確信しました。
当時は知らなかったのですが、今思えば、スポーツが得意ということもあり、Kさんは触覚型なのかもしれません。体を動かしたほうがうまく情報が入るタイプです。ですので、英語で伝える時もジェスチャーを入れたほうがきっとうまく、楽しくやっていただけたのです。
「1シーンごとに短く切る」のがコツ
Kさんに私はこうも付け加えました。
「英語は、短い文章にすることを意識してください。板前さんの所作を、短く1シーンごとに切るイメージです」
ジェスチャーで伝える際は、この「伝えたいシーンを短く・細かくする」ことが、上手に伝えるコツです。伝えたいことがたくさんあるのはいいことです。しかし、一度にたくさん言おうとしても、英語のスピーキングに慣れないうちはうまく言葉が出てきません。
ですから、具体的にはこのような方法をとってみましょう。
◆ 伝えたいシーンを「細切れ」にして英語で伝える
◇ それを身振り手振りのジェスチャーで表す
これを繰り返していくだけです。ジェスチャーが先か、英語が先か、と順番を気にする必要はありません。どちらも有効な場合があるでしょう。話したい内容さえあれば、難しい単語や複雑な文法は、必要ありません。ジェスチャーがその代わりになります。


