キャリア

2025.08.25 14:00

プログラミング経験なしでも狙える、自分の専門知識が強みになる「AIの仕事」5選

Deagreez / Getty Images

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人工知能(AI)の採用が本格化している。実際、LinkedInの報告書「Future of Work Report(ヒューチャー・オブ・ワーク・レポート)」の2025年版によると、AI関連の求人は2020〜2024年になんと38%も増えている。だが、テックを専門とする人でなくてもこの分野に参入できることをご存知だろうか。

顧客サービスからマーケティング、ヘルスケアに至るまで、あらゆる分野でAIツールが登場する中、企業はこれらのシステムのサポートやテスト、トレーニングを支援する人材を必要としている。そしてまさにそこに新たなチャンスが急速に生まれている。こうしたキャリアに興味がある人のために、テックの専門知識がなくても就ける5つのAI関連の仕事を紹介しよう。

AIトレーナー

AIは企業経営のあり方を変えつつあるが、その背後にあるデータと人間の知識があってこそのものだ。そこでAIトレーナーの出番だ。AIトレーナーとは、人間と機械の架け橋となり、AIに私たち人間を理解し、正確に反応し、そして時間をかけて改善し続ける方法を教える人のことだ。

この職では、データを整頓し、AIの回答が正確かどうかをチェックする。そして、フィードバックに基づいてシステムを微調整する。AIトレーナーの多くはコミュニケーションや心理学、言語学などの専門性を持っている。テック分野におけるれっきとした資格よりも鋭い分析スキルと、コンテンツモデレーションやデータのラベリングなどの実務経験が報われる仕事だ。米国では、この職の初心者の年収は通常、6万〜8万5000ドル(約890万〜1260万円)程度だ。

Coursera(コーセラ)やedX(エデックス)は、初心者でも取り組みやすいAIや機械学習のコースを提供しており、始めたばかりの人もコツをつかむことができる。また、そこからさらに実践的な経験を積み、データアノテーションのような小規模なプロジェクトを通じてAIシステムの扱いに慣れることができる。

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翻訳=溝口慈子

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