OpenAIのChatGPTも会話内容を共有、非難されたため中止
ユーザーの会話を公開したAIスタートアップはxAIだけではない。今月初め、OpenAIのChatGPTのユーザーは自分たちの会話がグーグル検索結果に表示されていることに気づき、驚愕した。彼らはその会話を他者に「発見可能」にする設定を選んではいたが、反発を受けてOpenAIはすぐに方針を変更した。OpenAIの最高情報セキュリティ責任者であるデーン・スタッキーはXへの投稿で、このインデックス化を「短命の実験」と呼び、「意図しない内容を誤って共有してしまう機会が多すぎる」として中止すると述べた。
マスクの矛盾
OpenAIが共有機能を打ち切った後、マスクは勝ち誇った態度を示した。当時GrokのXアカウントはそのような共有機能はないと主張し、マスクはさらに応じる形で「Grok ftw(Grokの勝ち)」と投稿した。Grokがいつ共有機能を追加したのかは不明だが、あるXのユーザーは1月からGrokの会話がグーグルにインデックスされていると警告していた。
専門家や研究者も誤解した共有機能
薬物や爆弾の製造方法をGrokに尋ねる会話の一部は、セキュリティエンジニアやレッドチーム担当者、信頼・安全分野の専門家が行った可能性が高い。しかし少なくとも数件において、Grokの共有設定はプロのAI研究者でさえ誤解させていた。
Allen Institute for AI(アレン人工知能研究所)の計算科学者ネイサン・ランバートは、チームと共有するため自身のブログ記事の要約をGrokで作成した。フォーブスから、自分のGrokへのプロンプトとAIの応答がグーグルにインデックスされていると聞かされ、彼は驚いた。「最近ChatGPTに関する騒動があったばかりなのに警告もなく、チームと共有したGrokのチャットが自動的にグーグルにインデックスされていたことに驚きました」と、彼は話した。
検索エンジンとAI企業による対応の違い
グーグルはウェブサイトの所有者がコンテンツをいつ、どのように検索用にインデックスするかを選択できる仕組みを提供している。グーグルの広報担当者ネッド・エイドリアンスは声明で「これらのページの発行者はインデックスされるかどうかを完全に管理できます」と述べた。グーグル自身も以前はAIチャットボットであるBardとのチャットのインデックスを許可していたが、2023年に検索から除外した。なおBusiness Insiderによると、メタは「公開」として共有された投稿が検索エンジンから見つけられる状態であることを認めている。
SEO業者が悪用する動きも
機に乗じようとする人々は、Grokの公開されたチャットに目をつけ、それを利用し始めている。LinkedInやフォーラムBlackHatWorldでは、マーケターが意図的にGrokとの会話を作成・共有し、グーグルの検索結果で自社や製品の知名度や認知度を高めようとする手法について議論している(これらの取り組みがどれほど有効かは不明だ)。SEO代理店Pyrite Technologiesの最高経営責任者サティッシュ・クマールは、ある企業が「博士論文を代筆してくれる会社」という検索結果を操作するためにGrokを利用した方法をフォーブスに実演してみせた。
「Grokで共有されたチャットはすべてグーグルで完全にインデックスされ、検索が可能です」と彼は述べた。「人々はこうしたページをグーグルのインデックスに押し込む戦術を積極的に使っています」と付け加えた。


