健康

2025.08.23 17:00

寝てもまだ疲れている、現代人に不足する「7つの休息」を取る方法

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2. 精神的休息

これは毎日常に考え、意思決定を行い、計画を立て、問題を解決している私たちの脳を休ませてあげることだ。不安と関係性トラウマが専門のLCSW、アリッサ・クシュナーによると、「行動する」状態から「存在する」状態になることによって再充電ができたという感覚を得て、再び「行動する」準備を整えることだという。

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例えば、スクリーンフリー(画面を見ない)休憩を取ることや、マインドフルネス呼吸を行ったり、感謝の散歩(自然や自分の呼吸、自分が動けることなどに感謝しながら歩く)をしたり、自然の中で時間を過ごしたりすることは、いずれも精神的な休息をとることになる。

また、前出の医師、シンによると、精神的休息を軽視することは、認知疲労につながるという。それはブレインフォグ(脳の霧、記憶力や集中力の低下)や意思決定力の低下、易怒性(怒りっぽさ)の出現、ストレスの増加などにつながるという。

3. 感覚的休息

明るい画面、点滅する光、大きな騒音、甲高い通知音、強い香りなど、私たちが常にさらされている圧倒的な量の感覚的な刺激の量を制限することが、感覚を休めることになる。

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認定臨床心理カウンセラー(LMHC)のブリアナ・パルオーロは、神経系は照明を暗くする、スマートフォンをフォーカスモードにする、背景雑音(聞きたい音以外の音)を減らす、身の回りを整理整頓するといった簡単なことで下方制御する(反応性を低下させる)ことができ、感覚過負荷を防ぐことができると説明している。

また、感覚過負荷の状態になったとき、私たちには怒りっぽくなる、集中力が低下する、不安になる、または常に「ピリピリしている」といった症状が現れるという。

4. 創造的休息

創造的な休息とは、集中した努力を必要とする作業から意図的に離れ、何かを成し遂げなければならないというプレッシャーを感じることなく、美しさや畏敬の念、喜びを体験することだ。

クシュナーはこれについて、「行き先を決めずに歩くことや、詩を読むこと、美術館に行くこと、塗り絵をしたり絵を描いたりすること、あるいは、ただぼんやりして過ごすことかもしれません」と話す。

そのほかシンは、「創造的休息は、ブレインストーミングや水平思考、ひらめきを得る、といったことに必要な能力を回復させます」と述べている。この休息が不足すれば、私たちはたとえ「紙の上で『生産的』」であり続けたとしても、柔軟に考える能力を失う危険性があるという。 

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編集=木内涼子

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