最新のGoogle Pixel Watch 4ではディスプレイ全体をドーム形状にし、ベゼルを細くして情報の表示領域を広くした。画面の明るさも最大輝度3000nitsまで高めた「Actua 360ディスプレイ」を搭載する。
さらに最新のWear OSには「Material 3 Expressive」というデザインコンセプトを導入する。タイルや通知などのオブジェクトがウォッチのエッジに沿う丸みを帯びたデザインとなり、ハードウェアとソフトウェアの統一感を高めている。この新しいUIは、Pixel Watchの従来モデルにもWear OSのアップデートにより順次ロールアウトを予定している。
クレムズ氏は「グーグルには、スマートフォンやソフトウェアのチームと緊密に連携しながらユーザー体験を高めることを専任として扱うエコシステム設計のチームがいる」と語る。そのチームは、Pixelデバイス間のシームレスな連携を実現することを、Pixelシリーズがユーザーにとって「唯一無二」のデバイスとなるための最も重要なミッションとして掲げているという。例えば、Pixel Watchの画面アンロックをPixelスマートフォンからハンズフリーで実行したり、シームレスなコネクティビティ技術の実現を積み重ねてきた。
Pixelを介して生活に溶け込んだAIがユーザーの生活を「先回り」する未来
プルナスキー氏とクレムズ氏は、Pixelシリーズが目指す未来の体験として「アンビエント・インテリジェンス」という共通のビジョンを語った。
プルナスキー氏は、最終的にはユーザーが単一のデバイスに依存するのではなく、スマートフォンやウォッチ、イヤホンなどのスマートデバイスがGeminiのようなAIエージェントとシームレスに連携し、ユーザーの生活を豊かにする未来を展望している。
クレムズ氏もまた、AIが生活パターンの「コンテキスト(文脈)」を理解することで、ユーザーがしたいことを「先回り」しながら提案できるようになり、多くの面でAIが役立つ実感が高まるだろうと語る。その時にも、現在と同様にスマートフォンやウェアラブルデバイスがユーザーとAIを自然につなげる、最も身近なタッチポイントになるだろう。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
過去記事はこちら>>


