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2025.08.21 11:00

人工衛星を車のように量産──軍事・通信対応で急成長する米新興Apex

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価格の透明性と短納期、武器は徹底した「標準化」

製品を固定化することで、製造の迅速化と納入のスピードアップが可能になる。価格も明確にできる。Apexは業界で初めて、その価格表をウェブサイトに公開し、オプションを一覧できるメニュー形式にしている。

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Apexによれば、「アリーズ」基本モデルの価格は、350万ドル(約5億円)からで、納入期間は6カ月という。フル装備の低軌道(LEO)版は950万ドル(約14億円)で12カ月かかる。「ノヴァ」は600万ドル(約9億円)からとなっている。

この価格は、SpaceXのスターリンク衛星よりは高い(コンサルティング会社Quiltyの推計では1基あたり最大100万ドル[約1億4700万円])。しかし、米軍の宇宙開発局(SDA)が建設中のコンステレーションに支払ってきた価格よりは安い。SDAの支払額は、通信衛星で平均1500万ドル(約22億円)、ミサイル追跡用では4000万〜4500万ドル(約59億~約66億円)にのぼる。

急成長の試練、成功の鍵はサプライチェーンと大手提携

Apexはまた、人工衛星を組み立てやすい設計にしており、自動車業界出身のより人件費を抑えられる整備士にまで雇用の対象を広げている。外部サプライヤーでは生産拡大に対応できないとの確信から、現状では50%にとどまる自社製や契約業者による部品比率を、90%にまで引き上げようとしている。

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Apexの投資家で取締役でもあるロス・フビーニは、この若い起業家が複雑な市場で巧みに立ち回っていることに感銘を受けていると話す。XYZベンチャーキャピタルの創業者であるフビーニは、シナモンの前職であるシナプスにも出資していた。「この分野で難しいのは、顧客の要求をすべて聞き入れてはいけないという点だ」とフビーニは語った。

ゴールデンドームの場合、顧客側はまだ自らの要望すら定義していないが、チャンスを狙う多くの企業が、大型衛星市場の停滞に対応するため小型衛星メーカーの買収に動いている。ロッキードはテランを、レイセオンはBlue Canyonを、ボーイングはMillennium Systemsを傘下に収めた。これまでスターリンク向けに9000基以上の人工衛星を製造してきたSpaceXも政府にとって有力な選択肢になり得るが、創業者のイーロン・マスクとトランプ大統領の不仲で、その可能性は薄れているように見える。

そんな中、「Apexは、有力な防衛請負大手との強固な提携を結ばなければ不利に立たされる可能性がある」と、業界コンサルタントでSpace Foundationの元調査ディレクターのマイカ・ウォルター=レンジは指摘した。生産拡大に向けてサプライチェーンを内製化しようとするApexの動きは、多くのリスクを伴うものだ。

「彼らが言うことは実現可能だが、結局は実行力にかかっている」と彼は語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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