音楽

2025.08.19 15:00

ブラック・サバスの代表作『Paranoid』、今もなお順位を伸ばす

Erica Echenberg/Redferns

Erica Echenberg/Redferns

ブラック・サバスの中心的人物だったオジー・オズボーンの死去を受け、ここ数週間、同バンドの楽曲の人気は急上昇していた。しかし、大幅な上昇の後には必ず下降が訪れるもので、ブラック・サバスとオズボーンの作品はビルボードの週間音楽チャートで軒並み下落している。

それでも、ブラック・サバスの最も有名な作品のひとつは順位を少し取り戻し、あるチャートに再登場した。米国の音楽ファンたちが、彼が残した作品を称えることをやめていない証拠だ。

Paranoid』は今週、ビルボードの6つのチャートにランクインした。このフルアルバムはヘヴィメタル史上最高傑作のひとつと広くみなされるブラック・サバスの代表作だ。その『Paranoid』がVinyl Albumsチャートで20位に再登場した。

過去に『Paranoid』が同チャートに登場したのはわずか1カ月ほどであり、トップ10入りを果たしたことはないが、過去には11位まで到達したことがある。

同アルバムはビルボードのTop Album Salesチャートにおいて、先週の39位から今週は32位へと順位を伸ばした。興味深いことに、チャートでの順位は上がったものの実際の販売は減少している。Luminateによると、前回の集計期間と比べて売り上げは1%未満減少し、米国での販売枚数は約3000枚弱にとどまった。

この減少は予想の範囲内であったが、有力な競争相手が少なかったこともあり、チャートでの順位は上昇したかたちだ。

『Paranoid』は他の複数のビルボート・チャートにランクインしているものの、いずれも順位を落としている。最も軽微な下落はTop Hard Rock Albumsチャートで、2位から5位に後退した。一方でTop Rock AlbumsとTop Rock & Alternative Albumsの両チャートではトップ10圏外へと順位を落とし、今週はそれぞれ17位と20位だった。

『Paranoid』の総消費量は前週比で約35%減少した。数十年前の作品なので仕方がない部分はあるものの、この影響でBillboard 200では順位を27位から90位へと落とし、これまでで最大の下落を記録した。

現在、ブラック・サバスのシングルの中で、少なくともひとつのビルボード・チャートにランクインしている作品は4つある。アルバムと同名のシングル『Paranoid』は、依然として最大のヒットであるものの、登場する8つのチャートのほぼすべてで順位を落とした。このように、多くの曲が順位を落とすか現状維持に留まる一方で、シングル『War Pigs/Luke’s Wall』はHot Hard Rock Songsチャートで順位を伸ばした。同作品は先週の6位から5位へと順位を伸ばし、ブラック・サバスの他の楽曲が順位を落とす一方で、同チャートにおける過去最高位を記録している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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