LLMの回答の信頼性を確認・評価し、誤りを防ぐツールを提供
Datumoは、2018年創業の企業(当時の社名はelectStar)で、LLMの回答の信頼性を確認し、その性能を評価して誤りを防ぐツールを提供している。同社の共同創業者兼CEOのデイビッド・キムはフォーブスのビデオインタビューに対し、「基盤モデルは本質的に確率的な仕組みであるため、入力やプロンプトのごく小さな違いで出力が変わってしまう。だから品質保証が極めて難しい」と語った。
2021年にフォーブスの「30 Under 30」アジア版に選出されたキムによれば、同社のツールは、特に金融のような規制産業で需要が高まっているという。「規制産業におけるAIの性能は、『十分に良い』だけでは済まされない。その領域に特有の期待値に沿った安全なものである必要がある」と彼は語った。
Datumo製評価ツールの利点の1つは、AIモデルの評価に使用するテストケース(質問)を自動生成できることだ。共同創業者で戦略責任者を務めるマイケル・ファンは、「当社の評価ツールは、モデルを検証するための質問を自動生成し、テストセットを構築して評価から分析までを一貫して実行できる」と説明した。
「学習用データセット」の提供も
Datumoはまた、基盤モデルの事前学習用データの提供など、AI開発サービスも手がけている。例えば、同社は光学式文字認識(OCR)を用いて印刷物のテキストを学習用データセットに変換している。
また今月初めには、韓国政府の科学技術情報通信部が選んだ5つのプロジェクトの1つとして、Datumo、SKテレコム、クラフトン、AIチップスタートアップのRebellionsが参加するコンソーシアムが独自のAI基盤モデルの開発に取り組むことになった。このプロジェクトでDatumoはAIデータエンジニアリングを担っている。
Datumoは現在、日本と米国で事業拡大を進めており、戦略責任者のファンはグローバル展開を主導するため、ソウルからシリコンバレーに拠点を移した。
Datumoは、新たな資金調達に成功した最新の韓国AI関連スタートアップとなった。韓国では3月に、AIを活用したリアルタイムモーションキャプチャーデバイスを開発するスタートアップMovinが、AtinumやNaver D2SFなどからプレシリーズAラウンドで270万ドル(約4億円)を調達した。昨年10月には、フォーブスの「30 Under 30」アジア版に選ばれた人物が率いるSuperb AIが、斗山インベストメンツが主導したシリーズCラウンドで1020万ドル(約15億円)を調達している。


